『ダメマネ!』第5話考察&感想レビュー。計算しつくされた神回…現役お笑い芸人が描く脚本の”生々しさ”とは?【ネタバレ】

text by あまのさき

川栄李奈主演のドラマ『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』(日本テレビ系)が現在放送中。本作は、毒舌の新人芸能マネージャーが崖っぷちタレントたちのために奔走する人生リベンジコメディ。今回は、第5話のレビューをお届けする。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 感想 レビュー】

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岩崎う大の生々しい脚本

『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』第5話©日本テレビ
『ダメマネ! ーダメなタレント、マネジメントしますー』第5話©日本テレビ

 第5話では、隅田川道子(=神田川美和/川栄李奈)の先輩マネージャー・木村(千葉雄大)が、実は芸人だったことが発覚。てっきりTOYOプロダクションの社員なのかと思っていたが、芸人では食っていけないため、マネージャーのアルバイトをして生計を立てていたらしい。

 木村が高校の同級生・溝口(大東駿介)と結成したのはビレッジマウスというコンビだ。高校在学中に大会で優勝するなど頭角を現していたが、その後、日の目を見ることはなかった。若くして一度脚光を浴びたばっかりに、30代になってからお笑いファンにとって「絶妙にダサい存在になっている」…という木村の言葉が生々しい。

 それもそのはず、4話に引き続き脚本を担当しているのは、かもめんたるの岩崎う大。キングオブコントでの優勝経験もあり、“売れ続けている”芸人であることは間違いないが、道子が上司の犀川(安田顕)から課せられた「ビレッジマウスを今月中に解散させる」というミッションをクリアしていく過程を、リアルに、エモーショナルに描き出した。

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