撮影場所は居住スペース7000平米の個人宅! 映画『我来たり、我みたり、我勝利せり』豪華すぎる邸宅を映した本編映像公開

text by 編集部

ミヒャエル・ハネケ、ウルリヒ・ザイドル監督を生み出したオーストリアより新たな鬼才・ダニエル・ヘールス、ユリア・ニーマン両監督作品『我来たり、我みたり、我勝利せり』が、6月6日(金)より公開される。“上級国民”と呼ばれる主人公アモン一家の優雅な暮らしぶりがわかる本編映像が公開となった。(文・編集部)

恐ろしいほど不快な物語

©2024 Ulrich Seidl Filmproduktion GmbH
©2024 Ulrich Seidl Filmproduktion GmbH

 本作は、2024年サンダンス映画祭、ミュンヘン映画祭に出品され話題となった。「ユーモアは危険な時にこそ最高に力を発揮する」という信念を持ち、観る者に笑いと怒りを同時に起こさせる『Davos』(未)の監督デュオダニエル・ヘールス、ユリア・ニーマンの日本初公開作品だ。

 製作は、カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界三大映画祭を賑わせた『パラダイス三部作』(2012)、『サファリ』のウルリヒ・ザイドル(2016)。金持ちのアンタッチャブルさを極限まで誇張し、歯止めがないシステムの結末と、人々が自分の行動に責任を持たない世界の危険性を明らかにする。

 今回公開されたのは、本作の主人公である“上級国民”と呼ばれる法でさえ裁くことができないほどの大富豪、アモンの豪華すぎる自宅の映像だ。公開された映像では、天井も窓の高さも計り知れない広すぎる豪奢な家具が美しく配置された自宅のリビングが映し出されている。

 映画の撮影を行ったアモンの豪邸は、ベートーヴェンのパトロンの1人であったアンドレイ・ラズモフスキー侯爵のラズモフスキー宮殿が舞台となっている。居住スペースはまさかの7000平米を誇るウィーン最大の個人邸宅で、約1400点のプライベート・アート・コレクションも所蔵している。まさに、この映画の撮影に相応しい桁外れの大富豪“上級国民”の邸宅にて行われていたという。

【写真】桁外れの大富豪の邸宅を堪能できる…貴重な劇中カットはこちら。映画『我来たり、我みたり、我勝 利せり』劇中カット一覧

【作品情報】

監督:ダニエル・ヘースル、ユリア・ニーマン
製作:ウルリヒ・ザイドル
出演:オリヴィア・ゴシュラー、ウルシーナ・ラルデ、ローレンス・ルップ、マルクス・シュラインツァー、ゾーイ・シュトラウプ
2024年/オーストリア映画/ドイツ語/86分/カラー/5.1ch/スコープサイズ/原題:Veni Vidi Vici 字幕翻訳:吉川美奈子
後援:オーストリア文化フォーラム東京 映倫 PG12
©2024 Ulrich Seidl Filmproduktion GmbH
配給:ハーク 配給協力:フリック
公式サイト

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