『PJ ~航空救難団~』第5話考察&感想レビュー。初の脱落者が…石井杏奈”藤木”の最後の笑顔に心揺さぶられたワケ【ネタバレ】
text by まっつ
内野聖陽主演のドラマ『PJ ~航空救難団~』(テレビ朝日系)が、放送中だ。本作は、航空自衛隊航空救難団に所属する救難員、通称PJ(パラレスキュージャンパー)を育てる救難教育隊を舞台に、教官と訓練生の心震える群像劇。今回は第5話のレビューをお届けする。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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藤木さやか(石井杏奈)が脱落となった理由は?
これほどまでに感情が揺さぶられるとは誰も想像していなかったのではないか。
22日に放送されたドラマ『PJ ~航空救難団~』第5話は前回の第4話から地続きで物語が展開する。
山岳総合実習に臨んでいた救難員(通称PJ/パラレスキュージャンパー)を目指す訓練生たち。過酷すぎる訓練を辛くも乗り越えたかと思われた矢先、宇佐美教官(内野聖陽)が藤木さやか(石井杏奈)を呼んで脱落を直接告げるのだった。その理由は明確だ。
彼女は想定訓練の中で自力で歩くことができなかった。人を救わなければならない立場であることを考えれば、「評価にもならない」との見解も致し方ない。しかし、宇佐美は厳しいようで温かい。もう一度同じ訓練を行うというのは悪魔の宣告にも思えるが、学生たちはすぐに宇佐美の温情であることを理解して「やります!」と声を上げるのだった。
それでも、藤木の表情がどこか冴えなかったのは理由がある。彼女は訓練中に気を失い、自信を喪失していた。
これまでの選抜試験などでは男子と混じっても遜色ない成績を残してきたからこそ、ショックも大きかったのだろう。水中での訓練(第2話参照)や今回の山岳総合実習などでの“失敗”は彼女が積み上げてきた自信を崩すには十分すぎるものだったのかもしれない。