阿部サダヲ“草吉”が乾パン作りを断っていた理由が切ない…NHK朝ドラ『あんぱん』吉田鋼太郎“釜次”が聞いた衝撃の事実とは

text by 野原まりこ

今田美桜主演のNHK朝ドラ『あんぱん』。本作は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた、愛と勇気の物語。さっそく、第46話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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草吉(阿部サダヲ)から乾パン作りを引き継ぐ

連続テレビ小説『あんぱん』第10週 第46話 ©NHK
連続テレビ小説『あんぱん』第10週 第46話 ©NHK

 草吉(阿部サダヲ)は、陸軍に乾パンを納め、朝田家から去っていった…。草吉が行ってしまう前、釜次(吉田鋼太郎)は、草吉が頑なに乾パン作りを拒む理由を聞いていた。草吉は、過去に銀座のパン屋で働いたのち、カナダに渡ると、イギリス軍の日本人義勇兵として欧州大戦に送り込まれていた兵士だった。戦地で乾パンを食べて飢えを凌いだ草吉にとって、乾パンを作ることは辛い記憶を思い出すものでしかなかった。

 釜次(吉田鋼太郎)から草吉の話を聞いたのぶ(今田美桜)は、言葉を失うのだった。しかし、釜次は草吉が出て行ったのはのぶのせいではないと諭す。

 そんな中、草吉が残していった乾パンのレシピを見つけた羽多子(江口のりこ)は、娘たちと共に乾パンを焼き続けようと奮起する。

 月曜日の放送から草吉の辛い過去が明かされ、視聴者に大ダメージを与えた『あんぱん』。放送終了後のXには、視聴者の感想が多く寄せられていた。
 
「やっぱりやむさん、戦争に行っていたんだね。亡くなった仲間のビスケットを食べる気持ちを考えると切ない。」「欧州大戦…日本人義勇兵…ヤムおんちゃん…」「軍人として戦争に行った若かりし日のおんちゃんは、きっと密航でカナダに渡った時のように勢いで行ったんだろうと思う。だけど戦場で厳しい現実を知ってしまった。」「羽多子さんが最初にヤムさんに『あんぱんの作り方を教えて』と言ったのはヤムさんが朝田家に留まらない前提での話で、教わる代わりにヤムさんが10年滞在したんだから『教わる必要がなかった』のよ。」
 
 大きな山場に突入した第10週。ここからさまざまな困難が降りかかってくることが予想されるが、なんとか乗り越えて生きたい…。

(文・野原まりこ)

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【了】

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