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「車と電車のチェイスが最高!」漫画家・石原まこちんが選んだ最高の映画(5)。「一番共感できた映画かもしれません」

text by ZAKKY
映画『フレンチ・コネクション』のワンシーン
映画フレンチコネクションのワンシーンGetty Images

各界で活躍する著名人に「人生に影響を与えた映画」をセレクトしてもらい、その魅力を語ってもらうインタビュー企画。今回登場するのは、漫画家の石原まこちんさん。『THE3名様』など自身の作品の実写化も多い。漫画界の鬼才が選んだ珠玉の5作品とは?(文・ZAKKY)

●高架下・高架上における車・電車のせめぎ合いのシーンが最高!

『フレンチ・コネクション』(1971)


出典:Amazon

【まずは、作品紹介】
原作はロビン・ムーアによる同名のノンフィクション小説。1961年に発生した、ニューヨーク市警察本部薬物対策課のエドワード(エディ)・イーガンとサルヴァトーレ(ソニー)・グロッソが、フランスから密輸された麻薬約40キログラムを押収した実在の事件がモデルとなっている。監督を務めたのは『エクソシスト』で知られるウィリアム・フリードキン。主演のジーン・ハックマンは本作でアカデミー最優秀主演男優賞を獲得した。

―――最後にチョイスしていただいたのは、ジーン・ハックマン主演のアクション映画の名作です。

「19 歳の時、レンタルビデオ店でバイトしていた際に借りて観ました。当時、一番共感できた映画だったかもしれません。何が共感できたって、免許取り立ての僕が、コストコの帰りに『フレンチ・コネクション』のシーンにあるような高架下の道を、よく車で走ってたんですよ。高架上には電車が走っていて、映画のような車と電車のチェイスを体感していました。そこを通って、地元に帰ってくる感じがたまらなかったんですよね(笑)」

―――アハハ! やはり、地元がオーバーラップしてくるわけですか。

「ええ。そんな稀有な体験をさせてくれただけで好きな作品と言えます!もちろん、内容も大好きですよ~」

―――(笑)。まこちん先生は、ご自身で映画を撮るとしたら、どんな作品にしたいですか?

「『グーニーズ2』を撮りたいですね(笑)。でも、大人になった彼らの姿は、ブルーレイ版に収録されているアザーストーリーで観ることができるんですよ。なんか、みんなちゃんとした大人になっていて。だから、そことはまた違う時系列の話にしたいですね。あと、漫画は基本的に1人で作る孤独な作業なので、色んな人々が関わり、みんなで創作する映画の世界には本当に憧れがありまして。『THE3名様』が映像化・映画化された時に、撮影現場に見学に行った際には、なおさら思いましたね~」

その後、映画5本分だけでは話は尽きず、「『となりのトトロ』(1988)は親になってから観ると、泣け過ぎて観れない!『ギャラクシー・クエスト』(1999)は、やはりくだらなすぎて好き。基本的に、バカが溢れていて、爆発でも起こっていれば、僕にとっては90点!」…などなど、縦横無尽に語っていただいた。まこちん先生が映画を監督された暁には、映画チャンネルは全力で特集を組ませていただきます!
(文・ZAKKY)

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