「松嶋菜々子がすごい」“登美子”の溢れ出した息子への思いに号泣必至。NHK朝ドラ『あんぱん』視聴者の心を打ったシーンとは

text by 野原まりこ

今田美桜主演のNHK朝ドラ『あんぱん』。本作は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた、愛と勇気の物語。さっそく、第50話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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軍隊に入隊した嵩(北村匠海)

連続テレビ小説『あんぱん』第10週 第50話 ©NHK
連続テレビ小説『あんぱん』第10週 第50話 ©NHK

 坊主頭で帰ってきた嵩(北村匠海)を見て全てを悟ったのぶ(今田美桜)は、「おめでとうございます」と頭を下げる。そして迎えた嵩の出征の日。町人たちに激励される嵩に、千代子(戸田菜穂)も「お国のために…」と必死に言葉を絞り出す。すると突然、商店街の奥から登美子(松嶋菜々子)が姿を現し、涙ながらに「生きて帰ってきなさい」と訴えるのだった。

 そうして高知連隊に入隊した嵩だったが、すぐに勇猛果敢で知られる福岡・小倉連隊に配置換えとなる。嵩は、そこで早速上等兵・八木信之介(妻夫木聡)に喝を入れられる。

 これまで憎らしく描かれてきた登美子の、息子を思う気持ちに涙を誘われた第50話。放送終了後のXでは、視聴者による感想が数多く投稿されていた。

「散々、周りに迷惑と言われてたお母さんがここで!正直に自分の気持ちを言って生きて帰ってこいと。嵩には何よりの言葉だよね。」「登美子ママの言葉は響いた」「松嶋菜々子さん、演技すごい。思い出しても泣く」「菜々子母さんは全部持っていった」「登美子さんとのぶちゃんの生きて帰ってくるのよ!のシーンにボロボロ泣きながら見てた。」「反戦主義者は連行され、少しでも戦争反対を言えば非国民扱い」「次週予告によるとなかなか本格的な戦争の描写になる感じか?」

 来週は、戦争描写が色濃く描かれそうだ。嵩が軍隊に入隊してすぐ、上官にビシビシ殴られている姿が映し出され、先が思いやられる展開となりそうだ…。

(文・野原まりこ)

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