「なにわ男子」主演の最高傑作は? “沼落ち”確定の神ドラマ&映画7選。メンバーの魅力を最大限に発揮した代表作を一挙紹介

text by 於ありさ

若い世代を中心に絶大な支持を集めている、関西出身の人気アイドルグループ・なにわ男子。その魅力はアイドルにとどまらず、歌やダンスのパフォーマンスはもちろん、ドラマや映画での演技力も高く評価されている。そこで今回は、なにわ男子の各メンバーが出演した名作をそれぞれセレクトしてご紹介する。(文・於ありさ)

——————————

なにわ男子の演技派が魅せた新たな一面

西畑大吾『ノッキンオン・ロックドドア』(2023)

『なにわ男子』公式Instagramより
『なにわ男子』公式Instagramより

監督:堤幸彦
脚本:浜田秀哉
原作:青崎有吾
出演:松村北斗、西畑大吾、石橋静河、畑芽育、角田晃広、渡部篤郎

【注目ポイント】

 SixTONESの松村北斗と西畑大吾がW主演を務めた本作。探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」に所属する二人の探偵のバディが難事件の解決に挑む。

 西畑は、動機や理由=「WHY」を読み解く片無氷雨を演じた。この氷雨という役、“地味眼鏡”とよばれており、常識的な人物という印象を受けるが、物語が進むにつれてその印象が覆されていく。氷雨は一見理性的だが、どこか底知れない、簡単には読み解けない人物でもある。一言では説明できない複雑さを抱えたキャラクターだ。

 そんな氷雨の奥行きは、西畑の繊細な目線の芝居によって表現されている。他愛もない会話の最中にも、ふと見せる“心ここにあらず”な表情や、言葉にはしない思索の深さが、観る者にミステリアスな印象を与える。

 また、松村北斗が演じる御殿場倒理との関係性も大きな見どころ。ふざけ合いながらも、事件解決においては互いを深く信頼し合う姿は、まさに理想的なバディ関係。信頼とユーモアが共存するその絶妙なバランスこそが、“ノキドア”の大きな魅力となっている。

1 2 3 4 5 6 7
error: Content is protected !!