空腹で人格が変わった仲間に北村匠海“嵩”は…。NHK朝ドラ『あんぱん』日本軍に食料を差し出した「アンパンマン」とは?
今田美桜主演のNHK朝ドラ『あんぱん』。本作は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた、愛と勇気の物語。さっそく、第58話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
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岩男(濱尾ノリタカ)の運命は…。
駐屯地への補給路が絶たれ、ついに食糧が底をつく。嵩(北村匠海)は支給された乾パンを食べながら朝田パンを思い出していた。しかし、その朝田パンも材料がなくなり休業。のぶ(今田美桜)は生徒たちと共に農家に勤労奉仕をしていた。
空腹で正気をなくした康太(櫻井健人)が民家に向かって駆け出し、中にいた老婆に銃を向ける。すると老婆はなけなしのゆで卵を差し出す。嵩や康太は夢中になって卵を食べるのだった。
一方、岩男(濱尾ノリタカ)は、スパイだと疑われている現地の少年・リン(渋谷そらじ)に別れを告げる。すると、銃声が響き渡る。嵩が駆けつけると、撃たれた岩男が倒れていた。八木(妻夫木聡)が逃げたリンを追うと、リンは銃を八木に向けるのだった…。
駐屯地の辛い現状に胸が苦しくなった第58話。さらに、岩男が撃たれるという衝撃的な展開が繰り広げられた。ここでXに寄せられた視聴者による感想を見ていこう。
「コン太が空腹で老婆に銃を向けたの、『空腹は人を変える』過ぎて…」「あの理性の塊のような神野がゆで卵を殻のまま貪る姿が衝撃的だった」「産みたて卵をくれた現地のお婆さん、敵である日本軍に複雑な思いだろうに。」「あの森の中のお婆さんがアンパンマンなんだね。」「リンは本当にスパイだったということ?」「リンのもうひとつの人格が出てきた瞬間ゾッとした。」
空腹に喘ぐ日本軍に、わずかな食糧を差し出す老婆に「アンパンマン」の姿を重ねずにはいられない。そして明日。岩男はどうなってしまうのか…。そしてリンの正体にも注目だ…。
(文・野原まりこ)
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