実はバチバチの不仲…“共演NG”の俳優たちは?(5)合意がないままキスシーンが強行された作品とは?
ハリウッドの華やかな舞台の裏側には、時に“絶対に共演しない”とまで言われる深刻な人間関係のもつれが存在する。本稿では、スクリーン上の演技とは裏腹に、激しい口論や価値観の衝突、時には法廷闘争にまで発展したスターたちの「共演NGエピソード」を紹介する。人気俳優たちの知られざる舞台裏から、映画制作の現実と人間模様を垣間見てみよう。第5回。(文・編集部)
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ブレイク・ライヴリー×ジャスティン・バルドーニ
映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』(2024)は、世界的ベストセラー小説を原作とし、製作当初から大きな注目を集めていた作品である。
原作は、恋愛の甘さや切なさに加え、愛する人から受ける暴力という重いテーマを描いた、作家コリーン・フーヴァーによる同名小説。その衝撃的なラストは、映画の中だけに留まらず、撮影現場でも思わぬ形で“終わり”を迎えることとなった。
主演を務めたブレイク・ライヴリーと、監督・共演を兼ねたジャスティン・バルドーニの間で、深刻なトラブルが発生したのだ。それは、セクハラをめぐる告発である。
ライヴリーによれば、撮影中にバルドーニから容姿についての不適切なコメントを受けたほか、彼女の更衣中に無断で入室されたなど、複数のセクシャルハラスメント行為があったという。また、彼女の同意を得ていないラブシーンが脚本に追加され、事前に打ち合わせのなかったキスをアドリブで強行されたことも問題視されている。ライヴリーは、ラブシーンなしでの出演に合意していたと主張しており、現在、この件は法廷闘争に発展している。
一方、バルドーニ側も名誉毀損などを理由に反訴しており、事態は泥沼化の様相を呈している。
ライヴリーが2024年12月に訴訟を起こしたことから始まったこの対立は、2026年3月にニューヨークの連邦裁判所で審理が行われる予定となっている。
両者の関係は完全に決裂したと見られ、今後の共演は事実上不可能とされており、業界内でも“共演NG”として認識されつつある。
(文・編集部)
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