まるで1本の映画を見ているような15分…。NHK朝ドラ『あんぱん』視聴者の涙腺を崩壊させた名シーンとは?
今田美桜主演のNHK朝ドラ『あんぱん』。本作は、漫画家・やなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描いた、愛と勇気の物語。さっそく、第63話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
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嵩(北村匠海)が語った夢とは?
空襲の焼け野原でひとり佇むのぶ(今田美桜)の前に、嵩(北村匠海)が現れ、2人は4年ぶりに再会を果たす。釜次(吉田鋼太郎)から事情を聞いたという嵩に、のぶは教師を辞めたことを話し始める…。
のぶは、子どもたちに戦争を仕向けてしまったことを悔いて、自分は生きていていいのかと涙を流す。どうすれば良かったのかと聞くのぶに、嵩は、自分もわからないと言うが、逆転しない正義を見つけてみんなを喜ばせたいと思い、生きる希望が湧いたと話す。
久しぶりに再会を果たしたのぶと嵩の間に流れる静かな時間には、悲しみの空気が満ちていた。しかし、嵩が前を向いている姿が印象的だった。ここでXに寄せられた視聴者による感想を見ていこう。
「のぶに会えて良かった。でも泣ける」「最後のシーソーのシーン勝手に涙溢れてた。今日は泣いたね。」「子ども千尋の声のギッコンバッタンはあかんかったな…泣」「もう最近毎日手を止めて画面に見入ってしまう…1回1回が濃い。1本の映画を観た感覚。」「淡々と流れた15分だったけど、言葉にできない悲しくも温かくも、ずっしり重いものを残してくる。」
千尋(中沢元紀)を失ったショックがここでも尾を引いている。思い出のシーソーが映し出されたシーンでは、多くの視聴者の涙腺をくすぐった。
(文・野原まりこ)
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