識者が選ぶ「もっとも満足度が高かった春ドラマ」は?(2)原作とは似ていないが…作品の格を引き上げた俳優は?
2025年春ドラマを振り返るドラマ座談会を開催。注目度の高い作品を中心に、3名のドラマライターが今期もっとも面白かったドラマを5本選出した。それぞれの魅力を深掘りし、共感ポイントや俳優、脚本の魅力に迫る。ドラマファン必見の座談会レポートをお届け。第2回。(文・編集部)
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あなたは“瀧なつ”派? それとも“ふかふみ”派?
『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)
―――『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系/以下『めおと日和』)も大きく話題を呼んでいましたが、恋愛ものがここまで流行ったのも久々な気がしています。
あまの「『めおと日和』は、昭和11年の時代設定が良かったですね。現代劇だと、芳根京子さんと本田響矢さんの“うぶさ“に『いやいやまさか』とか思っちゃいそうなところを、そうならずに自然に受け入れられたので」
苫「芳根さんは本当にピュアな女性を嫌味なく演じるのがうまいですよね。本田さん演じる瀧昌も原作だともうちょっと硬派な感じで描かれているのに対して、ドラマはわりとコミカルに振り切っていたのがいいなと思います。また本田さんがコミカルな演技が上手いので、楽しく観ることができました」
まっつ「原作の漫画と比べると似ているのか微妙なところですけど、それでもやっぱりベストキャストでしたよね。芳根さんがまず発表されたときにかなりバズっていて、これはヒットするだろうなと思ってたんです。それに加えて本田さんがこれだけ引き上げた感じがあります」
あまの「私はどちらかというと小関裕太さんと山本舞香さんのカップルの方がずっと見てたい感じでした。距離を詰めていく過程が、こっちにも分かるのが良いんですよね(笑)」
苫「私も“ふかふみ”沼にハマりました(笑)。“瀧なつ“の甘々な感じも可愛くて大好きだったんですけど、“ふかふみ”のちょっぴりビターな恋愛がアラサーの身にはより心地よかったです」
【出席者プロフィール:苫とり子】
1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。
【出席者プロフィール:あまのさき】
アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。
【出席者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
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