主演:山田杏奈。下津優太監督、待望の新作映画『NEW GROUP』ファンタジア国際映画祭にて審査員特別賞を受賞!
下津優太監督の劇場公開2作目となる映画『NEW GROUP』が、2026年に全国公開される。山田杏奈を主演に迎えた本作は、組体操という「集団行動」における人間の行動心理の根底を、コミカルにそしてシリアスに炙り出した作品となっている。 そんな本作が、ファンタジア国際映画祭にて審査員特別賞を受賞した。(文・編集部)
ファンタジア国際映画祭、審査員特別賞受賞
本作が、2025年7月17日からカナダ・モントリオールで開催されている、第29回ファンタジア国際映画祭「北米プレミアコンペティション(Cheval Noir Competition)」に出品され、見事「審査員特別賞」受賞の快挙を果たした。
上映会場は超満員で、本編上映中は、随所で大きな笑いが起こり、音がかき消されるほどの歓喜に沸いた。そして、上映後のティーチインでは、本作のテーマである「集団行動」の行動心理に踏み込む鋭い質問も相次ぎ、下津優太監督は、「社会学の統計によると、欧米圏では集団の中で自分という個が優れていることを表現することに幸せを感じ、アジア圏では集団の輪を保つことに幸せを感じる傾向がある。どちらが良い悪いということではないが、アジア圏での集団の輪を保つことは、時に行きすぎると同調圧力となり思考停止を生む。更に集団に属すことで安心を感じ同時に思考停止に陥る。まわりに流されるのではなく、自ら考えて行動した集団が輪を保つことで良い集団、NEW GROUPへ繋がるのではないか」と語った。
本作は、他にも海外映画祭への出品が続々決定しており、プチョン国際映画祭(韓国)では「ワールドプレミアコンペティション」、ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭(スイス)では「ヨーロッパプレミアコンペティション」で上映され、今秋開催のシッチェス映画祭(スペイン)「スペインプレミアコンペティション」などの海外映画祭での上映も予定されている。
【映画祭出品情報】
29回プチョン国際映画祭(韓国)ワールドプレミア コンペティション
24回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭(スイス)ヨーロッパプレミアコンペティション
29回ファンタジア国際映画祭(カナダ)北米プレミアコンペティション(Cheval Noir Competition)
58回シッチェス映画祭(スペイン)スペインプレミアコンペティション
【ストーリー】
これは愛(I)と優(YOU)の物語。私とあなたの物語でもある。愛は引っ込み思案な普通の女子高生。家族に問題を抱えている。ある日、転校生の優がやってきた。
海外帰りの優は日本の学校の集団行動に馴染めない。愛は優のことが気になるが、自分をなかなか出せない愛に優は苛立ちを感じていた。そんなある日、校庭で1人の生徒が四つん這いになり、動かなくなった。教師や友人が止めようとしても動かない。
そして、時間を追うごとにその生徒の横に同じように四つん這いになる生徒が並び始めた。不思議なことに学校も人間ピラミッドを“良いもの”として参加を勧めている。
そして、積み重なった生徒たちはみな一様に穏やかな表情を浮かべている。生徒たちはどんどん集まり、集まってくる生徒たちはものも言わず従っていく。愛もなぜか、朦朧となり、ピラミッドに加わりそうになる。これは、その後地域全体を巻き込む、集団怪現象の始まりに過ぎなかった。
【作品概要】
タイトル:NEW GROUP
原案・監督:下津優太
脚本:下津優太、佐原百子
主演:山田杏奈
企画:KADOKAWA
幹事会社:KADOKAWA
製作:KADOKAWA 佐々木興業 ムービーウォーカー
制作プロダクション:Gemini Films
配給:KADOKAWA
公開日:2026年公開
©︎2025「NEW GROUP」製作委員会
公式サイト
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【了】