あなたはいくつ知ってる?『鬼滅の刃』驚きの裏エピソード(2)ファンの間で語られる名前に込められた「願い」
text by 小室新一
『鬼滅の刃』は、ただのバトル漫画にとどまらず、キャラクターの背景や演出に隠された“深み”が世界中のファンを魅了している。実はその裏には、原作誕生の秘話からアニメ演出の意外なルーツまで、あまり知られていないトリビアがたくさん隠されている。今回は、作品理解がさらに深まる『鬼滅の刃』の知られざる5つのトリビアをご紹介する。第2回。(文・小室新一)
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胡蝶しのぶの継子の名前に込められた願いとは?
カナヲの名前の由来
蟲柱・胡蝶しのぶの継子である栗花落カナヲは、炭治郎と同じ最終選別を生き残った隊士で、無表情でほとんど口を開かない静かな人物だ。
「栗花落(つゆり)」という珍しい苗字は、栗の花が散る季節、すなわち梅雨のはじまりを意味する。では、なぜ彼女はこの名前を選んだのか。
カナヲは幼少期、両親から虐待を受け、人身売買に出されそうになったところを胡蝶姉妹に救われた。その後、胡蝶家で新しい名前を授けられることになり、いくつか提示された候補の中から、彼女自身が選んだ名字が「栗花落」だった。
カナヲと胡蝶姉妹が出会ったのは、小雨がしとしと降る曇り空の日。その時、空を見上げた胡蝶しのぶの姉・カナエが、ふと「栗花落」とつぶやく。この言葉が、幼いカナヲの記憶に深く刻まれたのだろう。
また、名前の「カナヲ」についても、カナエの名に由来しているという説がある。カナエの「エ」を「ヲ」に変えたこの名前には、「笑顔になってほしい」という願いが込められているのではないかと、ファンの間で語られている。
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