美しすぎる姉妹がSNSで話題…齊藤なぎさ“忽那”が人質役を買って出たワケ。ドラマ『放送局占拠』第5話考察＆感想【ネタバレ】

2025/08/13

text by 浜瀬将樹

櫻井翔主演“占拠”シリーズの第3弾『放送局占拠』（日本テレビ系）が放送中だ。警視庁の立てこもり犯罪対策班「BCCT」に出向した武蔵三郎（櫻井）の前に、武装集団が再び襲来。放送局を舞台にしたタイムリミットバトルサスペンスだ。今回は第4話のレビューをお届け。（文・浜瀬将樹）【あらすじキャスト解説考察評価レビュー】

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美しすぎる姉弟がSNSでも話題に

　今回、武蔵が暴いたのは、ニュース番組『NEWS FACT』のディレクター・日出哲磨（亀田佳明）の闇だった。自分がのぞき魔だったのにもかかわらず、同ニュース番組で新聞記者・高津国光に罪をなすりつけ、自殺に追いやった日出。その闇を白日の下にさらすべく立ち上がったのは、高津の息子で河童の面をかぶった波留斗（柏木悠）と、化け猫の面をかぶった娘の美波（入山杏奈）だった。

　武装集団・妖のキャストがサプライズ的に公開されるのは、本作の魅力のひとつ。今回は柏木と入山が作中で面を外し、視聴者に衝撃を与えた。

　柏木は、メインダンサー＆バックボーカルグループ・超特急のメンバー。2025年上半期「ViVi国宝級イケメンランキング」NEXT部門で1位となり、アーティストとしてはもちろん、そのビジュアルでも注目を集めている。俳優としても、近年『ビリオン×スクール』（フジテレビ系／2024年）では生徒役として出演、ドラマ特区『年下童貞くんに翻弄されてます』（MBSほか／2025年）では、森香澄とW主演を務めた。

　一方、入山はAKB48の第10期生としてデビュー。選抜メンバー入りを果たして人気を博しただけでなく、メキシコに渡り、現地のドラマシリーズに出演した過去を持つ。2022年には同グループを卒業。現在は、幅広いジャンルで活躍中だ。

　二人の出演は驚きを持って迎えられ、SNSではその美しいビジュアルについて「綺麗」「美形姉弟」と多くの反応があった。

『潜入兄妹』とつながる世界線…気になるあの人物

　本編の中で、美波が特殊詐欺組織「幻獣」の一員であり、今年4月に出所したことが明かされた。これにピンときたドラマファンも多いだろう。

　実は、ドラマ『潜入兄妹』（日本テレビ系／2024年）にも、入山演じる高津美波が登場し、幻獣のハコ長（チームリーダー）として暗躍していた。

　『潜入兄妹』には、本作でも活躍中の情報分析官・志摩蓮司（春とヒコーキ・ぐんぴぃ）が登場したり、『大病院占拠』（日本テレビ系／2023年）に出てくるタレント医師・土佐大輔（笠原秀幸）の名前がリストに記載されていたりと、「占拠」シリーズとのつながりは示唆されていた。今回、美波が登場したことで、両ドラマが同じ世界線であることが確定したのである。

　だが、ここで疑問が残る。両作品に別の役で出演した俳優・白石聖の存在だ。白石は、『新空港占拠』（日本テレビ系／2024年）では岩槻（狭山）澪役、『潜入兄妹』では朱雀＝雲出茜として出演。両者が同一人物だとは考えにくく、双子や姉妹ではないかという説もある。果たして、真相はいかに？

武装集団のキャストが次々と明らかに

　ラストには、妖のリーダー・般若が、武蔵の義弟である伊吹裕志（加藤清史郎）だと明かされた。一部考察班は見抜いていたようだが、多くの視聴者は、武蔵たちのシーンと、大和耕一（菊池風磨）＆伊吹のシーンは同時に進行しているものだと思っていた。しかし、伊吹たちのシーンは、テレビ局の占拠よりも3か月も前の出来事だったのだーー。

　伊吹が般若になった理由は、武蔵自身の闇にも関係しているようだ。彼は「鎌鼬（かまいたち）事件」によって人生を狂わされ、それを知った大和から“般若としてチームに加わること”を提案されたのである。

　これで正体が明らかとなっていないのは、輪入道、傀儡子、そして座敷童のみとなった。面から見えるビジュアルや、これまでのシリーズの展開から、座敷童は情報分析官の三宅すず（吉田芽吹）という説、そして公式HPの仕掛けから番組AD・忽那翡翠（齊藤なぎさ）の説が浮上している。

　もし、三宅が座敷童だった場合、「警察内部に裏切り者がいる」という展開は三作連続となるため、何かひねりを加える場合がある。忽那だとしたら、何が目的で人質役を買って出たのかが気になるところだ。謎は深まるばかりである。