興収100億円突破。映画『国宝』一度は訪れたいロケ地5選。余韻を旅する…映画の世界観を支える名所をセレクト 

text by 編集部

公開されるや否や大絶賛が寄せられ、興行収入100億円の大台に到達した映画『国宝』。豪華な役者陣の熱演はもちろん美しいロケ地も大きな話題になっている。そこで今回は、映画の世界観を支える、思わず訪れたくなるロケ地5カ所を厳選。その唯一無二の魅力を余すところなく紹介する。(文:編集部)

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関西歌舞伎の一大拠点

出石永楽館

出石永楽館
出石永楽館【PRTimesより】

 芸道に邁進する喜久雄と俊介が、興行主である三友の社長、梅木に見そめられ、「三人藤娘」を演じるシーン。序盤のクライマックスと言えるこのシーンが撮影されたのが、兵庫県豊岡市出石町にある出石永楽館だ。

 出石永楽館は、但波の小京都と呼ばれる出石町にある芝居小屋。近畿地方最古の芝居小屋として文化財にも指定されており、落語やクラシック演奏、落語公演など、さまざまな用途に使用されている。

 1901年に染物商の小幡久次郎によって建てられ、1964年に一度閉館したが、20年に及ぶ復原活動もあり、2008年に旧出石町合併に伴い復活。復活時の公演は、舞台やドラマで活躍する片岡愛之助が座長を務めた。

 なお、出石永楽館では9月中旬まで、小道具やセットを展覧した特別展示を実施中。会場では、喜久雄と俊介が使った「藤の持ち枝」の貸し出しも行われており、二人藤娘を実際に体験できる。気になった方は、ぜひ足を運んでみてもらいたい。

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