死者を予告?『鬼滅の刃』に隠された衝撃の裏設定・都市伝説(2)物語の行方を予告していた扉絵の“サイン”

text by 小室新一

社会現象を巻き起こした『鬼滅の刃』には、作中の描写や設定に隠された意外な秘密や考察が数多く存在する。公式設定資料には載っていないが、ファンの間で語り継がれ、時に“都市伝説”とまで呼ばれるエピソードも少なくない。本記事では、物語の背景からロゴデザインの意味、史実や現代技術とリンクした逸話まで、『鬼滅の刃』をより深く楽しめる5つの説を紹介する。第2回。※原作のクライマックスに触れています。未見の方はご注意ください。(文・小室新一)

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物語の行方を予告していた扉絵の“サイン”

扉絵が暗示している死者

『鬼滅の刃』
ufotable公式Instagramより

 漫画において、扉絵にイースターエッグが隠されていることがよくある。

 扉絵から今後の展開を考察するファンも多く、『鬼滅の刃』もその例外ではない。特に、『鬼滅の刃』の扉絵で話題となったのが、キャラクターの生死に関するものだ。

 まず、第45話「鬼殺隊柱合裁判」の扉絵にて、柱が全員描かれているのだが、顔を出して表を向いている人物と後ろを向いて顔が隠れている人物がいる。

 そのため、前を向いている小芭内、義勇、しのぶ、無一郎、煉獄、甘露寺の6名が死亡するのではと噂された。実際に、その後に煉獄、しのぶ、無一郎と順に命を落としており、噂は信ぴょう性を高めた。結果的に、死亡するキャラがすべて合っていたわけではないが、6人死亡するというところは合っていた。

 次に話題となった扉絵が、第200話「勝利の代償」である。ここでは、左半分に禰豆子、善逸、伊之助、義勇、実弥が、右半分には炭治郎、甘露寺、小芭内、行冥が書かれている。

 左にいるキャラは少し物憂げな表情をしており、右のキャラは心が晴れたような顔が見える。そのため、左のキャラは生き残る人物だと予測された。実際に、炭治郎以外の右の柱たちは戦いの中で命を落としている。

 最後に、最終話の一つ前204話「鬼のいない世界」の扉絵だ。

 ここでは戦いの中で命を落としたキャラクターたちが描かれている。左の方向に進んで歩く剣士たちの中に、一人右に進んで歩く珠世の姿がある。これは、死後に天国に行き、転生していくのと、鬼であるために転生できない人物を描いていると考えられる。

 最終話で珠世以外のキャラは子孫と思われる人物が現代に登場しており、この扉絵の意味が物語の結末と繋がるとわかると、改めて切なさが込み上げてくる。

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【了】

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