日本で最も人気のマーベル映画は? MCU興行収入大ヒット作品(4)。ネタバレ禁止で大フィーバー! ファン歓喜の理由は?
2023年3月時点で、マーベル映画は全31作品(『アイアンマン』~『アントマン&ワスプ:クアントマニア』)。全作品の興行収入を合わせると全世界で250億ドル(約2兆8590億円)以上を叩きだしている。今回は、誰もが認める大ヒットシリーズの中から、日本国内で高い興行収入を記録した上位5作品をピックアップ。大ヒットした理由の考察も併せてご紹介する。今回は第4回。
●一切のネタバレ禁止で大ヒット。歴代スパイダーマンのサプライズ出演にファン歓喜
2位『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)
興行収入:42億円
監督:ジョン・ワッツ
脚本:クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、アンドリュー・ガーフィールド、トビー・マグワイア
【作品内容】
前作の戦いで、今まで隠してきた正体が明るみになってしまったピーター(トム・ホランド)。身近な大切な人にも危険が及ぶことを恐れたピーターは、ドクター・ストレンジに、自分がスパイダーマンだと知られていない世界にしてほしいと頼むのだが…。
監督は、前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でもメガホンを取ったジョン・ワッツ。主演は『アンチャーテッド』の大人気の若手俳優トム・ホランド。共演は『グレイテスト・ショーマン』にも出演したゼン・デイヤ。
【注目ポイント】
今作品の大ヒットの要因は、サム・ライミ監督がメガホンをとった初代シリーズでスパイダーマンを演じたトビー・マグワイア、そのリブート版となる『アメイジング・スパイダーマン』で主演を務めたアンドリュー・ガーフィールドの出演に尽きるだろう。
すっかり大人になった2人のピーター・パーカーは、ドクター・ストレンジの力を使って現代に出現。力を合わせて、トム・ホランド扮する若造のピーター・パーカーに協力する。
スクリーンに復活するのは、2人のスパイダーマンにとどまらない。初代、二代目、それぞれのシリーズで活躍したヴィランも再登場。戦闘シーンでは、過去の『スパイダーマン』シリーズの名シーンを彷彿とさせる演出が巧みに盛り込まれ、年季の入ったファンたちは狂喜した。
歴代スパイダーマンの登場はサプライズ。公開前後は、出演俳優陣がSNSで「ネタバレしないで!」と何度も呼びかけるなど、ネタバレ禁止に向けた厳戒態勢が敷かれた。
ちなみに、主演のトム・ホランドは口が軽いことで有名。MCUファンの間では、SNSなどですぐにネタバレをしてしまう困った癖の持ち主として知られている。しかし、本作にかぎって、トム・ホランドは一切ネタバレをしなかった。
「トム・ホランドが口をつぐむということは、よっぽどのサプライズがあるのではないか!?」とファン心理を逆に刺激。その結果、コロナ禍にもかかわらず、多くのファンが劇場に詰めかけることに。本作は日本国内でも話題を集め、洋画不振が囁かれる中、大健闘となる興行収入41億円を叩き出した。
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