ホーム » 投稿 » 5選記事 » 「伝説級の日本映画がすごい!」邦画史上最強のヤンキー映画(2)。運命のいたずら? 名優2人のデビュー作

「伝説級の日本映画がすごい!」邦画史上最強のヤンキー映画(2)。運命のいたずら? 名優2人のデビュー作

text by ZAKKY
左から織田裕二と江口洋介Getty Images

1980年代以降、中高生を中心に絶大な支持を集めているヤンキー映画。2021年公開の『東京リベンジャーズ』が同年の実写No.1の興行収入を記録したことも記憶に新しい。バトルものとして楽しめ、“男気”も学べるヤンキー映画だが、一口にヤンキー映画といってもコメディから恋愛まで要素はさまざま。本記事では、1980年代の王道作品から「いや、それはねーだろ!」と思わずツッコみたくなる珍作も含め、5本の映画をセレクトした。今回は第2回。(文・ZAKKY)

●優しさと男気が溢れる男たちの青春を描いた江口洋介と織田裕二のデビュー作

『湘南爆走族』(1987)


出典:amazon

上映時間:92分
監督:山田大樹
脚本:山田大樹 和泉聖治
キャスト:江口洋介、織田裕二、清水美砂、杉浦幸、翔

【作品内容】

神奈川県茅ヶ崎市にある波打際高校。紫色のリーゼント頭がトレードマークの江口洋助は、手芸部部長と湘南暴走族のリーダーという二つの顔を持っていた。彼は、校庭で仲間と落ち合い、湘南の潮風の中を単車でぶっ飛ばす日々を送っていた。ちょうどその頃、荒くれ集団「横浜御伽」が湘南進出を画策しはじめ…。

【注目ポイント】

悟役の織田裕二【Getty Images】
石川晃役の織田裕二も本作のオーディションで選ばれたGetty Images

本作は、吉田聡による同名コミックを原作に、湘南に生きる暴走族の姿を描いた作品。1987年の公開当時は、シリーズ3作目となる『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲』と『スケバン刑事』(主演:南野陽子)とともに、”ツッパリ三連打”として話題を呼んだ。

『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズと並び、社会現象にまでなった大人気漫画を原作とする本作だが、アクションシーンが魅力の同シリーズに比べると正直演出面でのチープさが否めない。しかし、それでもなお「伝説の作品」として語り継がれているのは、本作が人気俳優・江口洋介と織田裕二の映画デビュー作だからに他ならない。

本作で江口が演じるのは、手芸部の部長と暴走族の総長という2つの顔を持つ男。難しい役だけに『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズの主役である仲村トオル同様、演技力はまだ拙いものの、大器の片鱗を感じさせる存在感を放っている。また、原作の主人公・江口洋助と本名が一文字違いという点も、運命のいたずらを感じさせる。

また、当時の青春映画に数多く出演してい清水美沙も本作がデビュー作。本作では手芸部の地味なメガネ女子・津山よし子を演じているが、現代の若者の目には魅力的な「萌えキャラ」として映るかもしれない。

【関連記事】
邦画史上最強のヤンキー映画5選(1)
邦画史上最強のヤンキー映画5選(3)
邦画史上最強のヤンキー映画5選(全作品紹介)

error: Content is protected !!