憧れの映画業界のはずだった…<#Me Too 運動>が題材の映画『アシスタント』疲れ気味新社会人も共感必至シーン写真公開
ドキュメンタリー映画作家のキティ・グリーンが、2017年、ハリウッドを発端に巻き起こった<#Me Too 運動>を題材にして製作した映画『アシスタント』。膨大な実話から巧みに練り上げられた、ある一日の物語を描く今作。映画を通して今日の職場における大きな問題を掘り下げたシーン写真を公開する。
実話から練り上げたストーリー
社会人共感のシーン写真
【ストーリー】
名門大学を卒業したばかりのジェーン(ジュリア・ガーナー)は、映画プロデューサーという夢を抱いて激しい競争を勝ち抜き、有名エンターテインメント企業に就職した。
業界の大物である会⻑のもと、ジュニア・アシスタントとして働き始めたが、そこは華やかさとは無縁の殺風景なオフィス。早朝から深夜まで平凡な事務作業に追われる毎日。常態化しているハラスメントの積み重ね……
しかし、彼女は自分が即座に交換可能な下働きでしかないということも、将来大きなチャンスを掴むためには、会社にしがみついてキャリアを積むしかないこともわかっている。
ある日、会⻑の許されない行為を知ったジェーンは、この問題に立ち上がることを決意するが――。
過酷な⻑時間労働で新人アシスタントのジェーンは疲労のピーク。打ち合わせのたびに部屋を汚されては片付け、見知らぬ来客からは当然のように荷物を押し付けられ、次々とかかってくる電話では謂れのない罵倒を受けてうんざり。
まともな食事をとる時間もなく来客の残したドーナツを思わずつまみ食い、大量のコピーをとりながら放心、一人だけ帰れずに深夜残業――。オフィスで働く人ならば身に覚えがあるような、リアルな<アシスタントの1日>を切り取った。
ニューヨーク・タイムズスクエアの裏手にある薄汚れたオフィスで、18日間という短期間で撮影された本作。
映画業界を舞台に、若く野心ある新人アシスタントの一日の物語を通して、さまざまな職場が抱える問題とヒエラルキー最下層の人々に共通する経験を浮き彫りにし、サンダンス・ベルリンを始めとした世界中の映画祭や各メディアによって高く評価された。
新人アシスタント、ジェーンを演じたのは、『オザークへようこそ』『令嬢アンナの真実』でブレイクし、いま最もエキサイティングな若手俳優として急速に地位を確立しているジュリア・ガーナー。
細かな演技の積み重ねによって、オフィスで働く人間の仕草やクセ、息苦しいストレス、そしてトップ企業に巣食うハラスメントや搾取の空気と、末端社員である自らの信念との間の葛藤を巧みに表現している。
24時間のあいだ、まるで透明な存在のようにさまざまな暴力の矛先になるジェーン。自分の意見はほとんど述べず、寡黙に状況を見つめる彼女の目を通じて、観客は自分が同じ立場ならどうするか考えさせられる。
また同時に、本作は『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』(2022)にも連なる、職場のパワハラや性的虐待を許容し蔓延させているシステムへの痛烈な告発とも言える。
一つの確信によって、自らも気づかぬうちに組織のシステムに加担していることを知ったとき、ジェーンはどのような選択をするのか?
架空の映画会社の一日が、目に見えない<闇(しくみ)>を明るみに出す――すべての人に問いかける、87分の静かな衝撃。
【海外レビュー】
観るものを引きつける、緊迫のリアルタイムスリラー。映画という形式で表明された重要な文化的声明。—— IndieWire
(紙の切り傷のような)浅い傷を無数に負わせ続ける差別。その実態を雄弁に語る。—— Rolling Stone
静かな叫び。焼けつくように強烈。—— FILM COMMENT
不気味で鮮烈。力強い映画。—— VANITY FAIR
大胆で勇敢。『アシスタント』は時代の変化を感じる。—— The Playlist
観客を虜にする、ジュリア・ガーナーの痺れるような演技。—— Awards Circuit
ジュリア・ガーナーの演技は並外れている。—— DEADLINE
画期的。完璧に計算されている。——Roger Ebert.com
映画『アシスタント』は6/16(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開
監督・脚本・製作・共同編集:キティ・グリーン
出演:ジュリア・ガーナー、マシュー・マクファディン、マッケンジー・リー
製作:スコット・マコーリー、ジェームズ・シェイマス、P・ジェニファー・デイナ、ロス・ジェイコブソン|サウンドデザイン:レスリー・シャッツ |音楽:タマール=カリ|キャスティング:アヴィ・カウフマン|2019 年|アメリカ|英語|87 分|2:1|カラー|原題:The Assistant © 2019 Luminary Productions, LLC. All Rights Reserved.
配給・宣伝:サンリスフィルム
■公式サイト
■公式 Twitter:@theassistant_jp
■公式instagram
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