世界中が大絶賛! 最高に面白い映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ』の胸アツポイントを解説。忖度なしガチレビュー
text by ZAKKY
任天堂の大人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」を原作とした、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が公開中だ。世界各国で大ヒットを記録しており、全世界興行収入は1000億円を突破。今回は、ゲームファンのライターによる深掘り考察をお届けする。(文・ZAKKY)【あらすじ キャスト 解説 考察 声優 評価】
世界中のマリオファンが納得
完成度の高いエンターテインメント
世界中すべてのマリオファンが納得でき、そしてマリオに馴染みのない方々でも純粋に楽しめる。一挙両得なエンターテインメント作品。本作を簡潔に言い表す上で、これほど的確な言葉はないだろう。
映画冒頭では、マリオと弟のルイージが、現実世界のアメリカ・ブルックリンで『スーパーマリオブラザーズ』という名前で、配管工を営んでいることが、彼らの日常風景と共に説明される。
ゲームをプレイしたことがある人でも、マリオとルイージのバックボーンを知らない人は多いのではないだろうか。その点、本作の導入部は、マリオのことをよく知らない人でも、ゲームの世界へと快く誘ってくれる。「here we go さあ行くぞ!」という掛け声が心の中で響き渡るような会心のオープニングである。
幕開け早々、事件が起きる。ルイージが仕事現場で見つけた土管に入り込むと、なんと異世界である「キノコ王国」に繋がっていることが判明。元の世界に戻ろうとするも、引きずり込まれてしまうのだ。
マリオは、土管の彼方に消えていったルイージを助けるために自身も土管に飛び込み、キノコ帝国にたどり着く。無事にルイージと再会できたマリオだったが、2人を待ち受けていたのは摩訶不思議な世界であった…。