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『トップガン マーヴェリック』超絶ヒットの4つの理由。日本一遅い考察レビュー【IMAXだと何が違う? 敵の正体は?】

text by 編集部
© 2022 Paramount Pictures Corporation All rights reserved

国内の興行収入が100億円の大台を突破した『トップガン マーヴェリック』。しかし、一体なぜこれほどまで大当たりしているのか? ネット上はヒット理由を考察する記事であふれかえっている。本記事では既存の考察を参考にしつつ、多角的な視点から『トップガン マーヴェリック』が持つ破格の魅力について考えてみた。

※こちらの記事は一部、『トップガン マーヴェリック』の結末に触れています。鑑賞前の方はご注意ください。

映画『トップガン マーヴェリック』が大ヒットした理由①

「音速の世界」が追体験できる!
“映画館”で楽しむために練られた演出

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『トップガン マーヴェリック』の大ヒットは、国内における「洋画の復権」をもたらしたという点でも重要である。洋画の実写映画が国内で100億円以上の興行収入を記録したのは、2018年公開の『ボヘミアン・ラプソディー』以来4年ぶり。

動画配信サービスがポピュラーとなった昨今、映画を劇場ではなく、ネットを通じて自宅で楽しむ人が増えている中、『トップガン マーヴェリック』と『ボヘミアン・ラプソディー』はともに、大画面や大音響など、「映画館で視聴するメリット」にあふれている。

実のところ、『トップガン マーヴェリック』は一昨年公開予定だったという。しかし折悪く、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が直撃。映画館ではなくネット配信での公開も検討されたようだが、製作陣は「大きなスクリーンで見るべき作品」と映画館での封切りにこだわった。

それもそのはず、1台の航空機を撮影するにあたり、超高画質のIMAXカメラを6台も使用して得られた映像は圧巻のひとこと。飛行するジェット機に取り付けられたカメラは、強烈な「G」を受けながら操縦桿を握る役者たちの決死の表情、大空を縦横無尽に飛び回る機体の動きを克明にとらえ、人類史上、限られた者しか体験することができなかった「音速の世界」を、世界中の観客に追体験させることに成功している。

サウンド面の迫力も半端ではない。前作『トップガン』(1986)が、ライオンやトラの雄叫びと猿の鳴き声を合成してジェット機の爆音を再現したのは有名な話。続編である『トップガン マーヴェリック』の音響がどのようにして制作されたのか、詳しいところは明らかになっていないが、音圧は衣服がビリビリ揺れるのを感じるほど強く、筆者が映画館で鑑賞した作品の中でもトップクラスであった。

映画館(特にIMAX上映)で鑑賞することによって、VOD鑑賞では決して味わえない「風」を感じることができる。こうした「映画館仕様の演出」は、本作を大ヒットに導いたファクターとして決して無視できないだろう。

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