映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』 は、愛すべき銀河一の落ちこぼれチーム「ガーディアンズ」の最後の物語。ジェームズ・ガン監督は本作の製作を始めて以来、その結末にこだわって製作を行ってきた。今回はそんな本作のエンディングの意味、各キャラクターの今後について現地メディアを参考に解説していく。

ジェームズ・ガン監督自身の物語
最終話のエンディングの意味とは？

2014年に始動した映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は、MCUにとって重要な作品であった。そのため、この映画のラストを飾る『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』のエンディングは、感情に強く訴える内容になることが予想されていた。

本作のメインヴィラン(悪役)は、実験動物を使用し、人工進化実験を繰り返すという冷酷な科学者ハイ・エボリューショナリーだ。俳優チュクウディ・イウジ演じるこのハイ・エボリューショナリーの目的は、自分のイメージ通りに宇宙を作り変えることであり、残酷な拷問と実験により、銀河系に存在するあらゆる種族から欠点をなくし、完璧な生命体を自分の手で生み出すことであった。

物語はかつての被験者の一人だったロケットが所属する「ガーディアンズ」との対決に発展する。ハイ・エボリューショナリーは敗北するが、彼の遺体は見つからず、死亡シーンも明確なものではないため、もしかするとMCUの未来で、ハイ・エボリューショナリーの復活の可能性があるのではないかという疑問が残っている。

カナダニュースサイトScreen Rantによると、映画ファンの間では、チームメンバーであるピーター・クイルや、ロケット・ラクーン、ドラックス・ザ・デストロイヤーは、本作中に死亡するという説が出回っており、多くの方が各メンバーの運命が一体どこに着地するのか推測するなど、チーム「ガーディアンズ」の未来は公開前から本作最大の注目を集めていた。

それに対しジェームズ・ガン監督は、ストーリー内で、各キャラクターに満足のいくエンディングの用意に成功したと言えるだろう。

美しく危険な暗殺者“ガモーラ”に関しては、ガーディアンズのメンバーではなく、家族と呼べる宇宙海賊ラヴェジャーズの元に無事戻り、荒くれ者の“ドラックス”と、殺人兵器として育てられた過激な暗殺者“ネビュラ”は、惑星ノーウェアに留まることを決め、ハイ・エボリューショナリーから救出した被験者のための社会の再構築を目指す。

ネビュラがこの決断を取った理由として、宇宙の生命の半分を消し去った最凶最悪のラスボス“サノス”による虐待に起因しており、自分が受けた虐待から、子供達のため、より良い環境を構築することを目指している。

家族は奪われ復讐に燃えていたドラックスは、破壊者ではなく、父親になるために生まれてきた自分を思い出し、子供達の子育てを手伝うという未来を選択する。