アカウント共有が有料に!? Netflixがアメリカでパスワード共有の取り締まりをスタート。個人ユーザーへの負担は?
Netflixは、世界で最も影響力のある動画配信サービスの一つだ。しかし、近年業績は芳しくない。他サービスとの競争が激化する中、アカウントの共有に規制をかける「パスワード取り締まり」をアメリカでスタートさせた。一体、一般ユーザーにとって、この変更は何を意味するのか。今回は現地のメディアを参考にその詳細を確認する。
他の配信サービスへの影響も…。
最も人気のストリーミング・プラットフォームの1つとして君臨してきた動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」。現在、Disney+(ディズニープラス)や、Apple TV+(アップル ティーヴィープラス)などの他の人気動画配信サービスとの競争は激化していく一方だ。
この競争激化の中、Netflixは2022年4月に10年以上ぶりに会員数減少が起こったため、新たな対策を講じることを決定したのだ。それは「パスワードの取り締まり」というもので、この変更が現在物議を醸しているようだ
米colliderによると、現在1億世帯以上がアカウントの共有を行い、サービス利用コストを削減しているという。消費者側のこうした行動は、プラットフォーム側にとって損失以外の何物でもない。パスワードの取り締まりは、我々消費者にどのような影響を与えるのだろうか。
運用ルールの変更以降も、Netflix加入者は、自分のアカウントを友人や家族と共有することは可能だ。しかし、アカウントを共有する場合は、既存のプランの料金に加え、追加の共有料金を負担する必要がある。追加料金は米国では7.99ドル(約1117円)、英国では4.99ポンド(約862円)。
この変更の結果は様々となっている。マーケティング企業の英Kantarによれば、5.99ユーロ(約892円)のトライアルが実施されたスペインでは、ユーザーがこの変更に納得せず、100万人以上の加入者が失われたという。
しかしNetflix はこの変更を通し、より多くの会員を獲得できると確信しているようだ。実際、カナダに関しては有料化以降、会員数が増加したとの報告もある。米国ではスタンダードプランが15.49ドル(約2165円)に引き上げられ、家庭外での共有に7.99(約1117円)ドルの追加料金がかかるため、全体的なコストは、以前と比べると割高になった。
また、「ベーシック・ウィズ・アド(Basic With ADS)」という、より安価なオプションも登場した。動画の視聴前や視聴中に、広告が15秒間ないし30秒間表示されるこのオプション。日本国内での利用では、月額料金790円(税込)、米国では月額6.99ドル(約968円)に設定された。そのため最も手軽に利用できるオプションなのだ。
Disney+や、Amazon Prime Videoなどの他の配信サービスが、この変更に追随するかは、Netflixの行動の結果により決まる可能性がある。Disney+は、既にこの変更がどのような影響を及ぼすのか、調査し始めているのではないかという噂もある。
Netflixユーザーの反応や、他配信サービスがどういう決断をするのか、非常に興味深いところ。なお、上記の運用は日本では始まっていない。
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