「エロで過激で面白い!」21世紀最高のR指定コメディ映画(4)。戦争コメディの最高傑作! 至福の映画体験
text by 編集部
コメディ映画は、大人から子供まで幅広い年齢層が楽しめる点が魅力だ。しかしながら近年、大人が楽しむR指定コメディ作品の人気が高まっている。今回は米メディア『collider』を参考に、そんな大人のための「R指定コメディー映画」の中から、今世紀に入って作られた傑作を10本厳選してご紹介。下ネタ好き必見のラインナップをお届けする。
トム・クルーズがまさかの端役で出演
映画業界を痛烈に皮肉るR指定戦争コメディ
『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008)
製作国:アメリカ合衆国
監督:ベン・スティラー
脚本:ベン・スティラー、 ジャスティン・セロー、 イータン・コーエン
キャスト:ベン・スティラー、ジャックブラック、ロバート・ダウニーJr.、スティーブクーガン
【作品内容】
本作は、俳優ベン・スティラー、ロバート・ダウニー・Jr.、ジャック・ブラックの3人が落ち目の映画スターに扮したアクションコメディ。東南アジアで撮影中の戦争映画『トロピック・サンダー』は、主演スター3人のわがままにより撮影が大幅に遅延。監督のコックバーンが、スター3人を含むメインキャストを騙しジャングル奥地に連行し、ゲリラ撮影を決行する。
【注目ポイント】
21世紀最高の戦争コメディとして評価の高い本作。俳優ベン・スティラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニーJr.、トム・クルーズなど豪華俳優陣が出演。ハリウッドと映画製作業界を痛烈に風刺している本作は、笑いあり、涙あり、一度見ると絶対に忘れることのできない作品だ。
俳優が映画の撮影であると勘違いし、現実世界をかく乱する。こうした設定は三谷幸喜『マジックアワー』(2008)など、古今東西のコメディ映画で描かれてきたものである。しかし、本作がとりわけ素晴らしいのは、勘違いをした役者をバカにして笑いを生み出すにとどまらず、最終的には、俳優という職業へのリスペクトを観る者に抱かせるという点だ。
下ネタで笑い、俳優陣の演技で泣かされる…。至福の映画体験が味わえる逸品だ。
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