全員悪役でブレイク! 韓流ドラマ界の若手スター5選。性悪キャラを演じて人気沸騰…。大注目の若手ホープをセレクト
text by 古舘美和
今年5月、韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる百想芸術大賞で3冠を達成した『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』で、イム・ジヨンがいじめ加害者を演じて助演女優賞に輝いた。彼女の他にもアン・ボヒョンやハン・ソヒら、いま旬の俳優たちもブレイクのきっかけは悪役だった! そんなスターたち5人のプロフィールと出世作をおさらいする。(文・古舘美和)
———-
『ザ・グローリー』の悪役で一気にスターダムへ!
イム・ジヨン 임지연
【注目ポイント】
1990年生まれ。名門・韓国芸術総合学校で演技を学び、2011年に短編映画『災難映画』でデビュー。『情愛中毒』(14)ではソン・スンホンとの大胆なベッドシーンが話題に。
その後『上流社会』(15)や『吹けよ、ミプン』(16)などのドラマで主演するも、いまひとつ振るわない感があった。
しかし、「ずっとやりたかった」という悪役に挑戦した『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』(22)が転機に。
担ったのは、高校時代の同級生に壮絶ないじめを加えた5人組グループのリーダー、パク・ヨンジン役。表の顔は裕福な夫、かわいい娘と暮らす華やかな気象キャスターだが、裏では高校の同級生と不倫を続け、友人にも平気で暴言を吐くサイテー女。
その性悪っぷりもさることながら、相手をひと睨みで黙らせる目ヂカラがとにかくすごかった。
そんなイム・ジヨンの最新作は、韓国で6月19日スタートのサスペンススリラー『庭のある家』で、夫のDVに苦しむ妊婦役。キム・テヒ演じる美しく完ペキな人妻との出会いで人生が大きく変わる女性を演じる。
ちなみに、『ザ・グローリー』で共演した5歳年下の人気俳優イ・ドヒョンとドラマ撮影後に交際をスタートさせており、公私ともに波に乗っている。
【ブレイクのきっかけになった作品】
『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』
高校時代に壮絶ないじめを受けた主人公が、かつて自分をいじめた加害者たちに人生を賭けて計画した復讐を実行していく。
いじめを受け、心にも体にもむごい傷を負ったドンウン(ソン・ヘギョ)は、高校退学を余儀なくされる。以来、自分の未来を奪った加害者グループへの怒りを胸に、十数年かけて復讐計画を周到に準備。
仕事も家庭も手に入れ、はた目には幸せな生活を送っていたいじめの主犯格ヨンジン(イム・ジヨン)の前に、彼女の娘が通う小学校の担任教師として現れる。