カラダを絞り、前歯を削る…! 映画『ファイト・クラブ』の主演・ブラッド・ピットによる驚愕の役づくりエピソードを紹介
人気映画『ファイト・クラブ』は、チャック・パラニュークの同名小説が映画化された作品。この映画で、俳優ブラッド・ピットは、危険な男であるタイラー・ダーデン役を演じるために“恐ろしい準備”を行なっていたようだ。一体何をしたのか?カナダニュースサイトScreen Rantを元に解説していく。
映画『ファイト・クラブ』のために自分の歯を削った?
人気映画『ファイト・クラブ』は、チャック・パラニュークの同名小説が映画化された作品。原作は発刊後あまり注目を受けていなかったが、映画化後、チャック・パラニュークの名も世に広まることとなった。
その内容は、映画批評家から賛否両論の意見を受けた問題作だ。語り手の平凡で満たされぬ思いを抱える主人公「僕」は、ハリウッドでも知性派俳優として知られるエドワード・ノートンが務めた。
そして、その「僕」の前に突如現れる、危険なカリスマ、タイラー・ダーデンを演じたのがブラット・ピット。監督を務めたのは映画『セブン』、『ゲーム』などの人気作を製作したデヴィッド・フィンチャーだ。
今では考えにくいが、本作は公開当時、話題になることはなく、製作費の回収が困難となり、配給会社・20世紀フォックスの上層部が解雇される事態となった。しかしこの作品は、出演する豪華キャスト陣の影響もあり、ビデオ発売と同時に大成功を収めたのだ。以来、カルト的人気を誇る作品へと変化した。
その後、この作品は多くの人に影響を及ぼし、2008年の英エンパイア誌が発表した「史上最高の映画キャラクター100人」でブラッド・ピット演じるタイラー・ダーデンが1位を獲得。今では、映画ファンにとって『ファイト・クラブ』を知らない人はほとんどいないのではないだろうか。
今回は、そんな人気映画『ファイト・クラブ』の主演俳優ブラッド・ピットは、タイラー・ダーデン役を演じる準備として、驚くべき行動を取っていた。
米エンターテインメント・ウィークリー誌によると、映画『ファイト・クラブ』で、ブラッド・ピットは、真の「ストリートの喧嘩屋」に見えるように歯医者で前歯の一部を削ったという。
撮影終了後に歯医者で修理し元の状態に戻せるという事実を理解していても、映画の役作りのため、自分の歯を削る俳優はそう多くないだろう。撮影のために前歯を削ったブラッド・ピットは、長期間、前歯の半分を失った状態で生活する必要があったようだ。
このブラッド・ピットの熱意が、上記で記載した「史上最高の映画キャラクター100人」でタイラー・ダーデンが1位を獲得した理由にも繋がる。もはや異常とも言える彼の役作りのための献身は、映画『ファイト・クラブ』の有毒とも言える、男らしさへの完全な体現にもなっている。
ブラット・ピットの驚異的な役作りのおかげで、魅力的で、危険な男であるタイラー・ダーデンが誕生した。
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