『リトル・マーメイド』に登場する“闇のアリエル”とは…? グラフィック・ノベル版の内容を紹介。実写映画との関連性も
現在大ヒット公開中のディズニー実写ミュージカル映画『リトル・マーメイド』。実は本作にはグラフィック・ノベルの続編があり、そこでは闇のアリエルが描かれている。また、グラフィック・ノベル版では、アリエルは闇アリエルことアルナルクと出会うことで、自身の運命を振り返る内容となっているという…。一体どんな物語なのか?
まさかの“闇アリエル”が登場…。
アリエルが辿るかもしれなかった運命とは?
カナダニュースサイトScreen Rantによると、『リトル・マーメイド』のグラフィック・ノベル版では、映画の内容を踏まえ、アリエルの選択次第で彼女の運命が変わっていたことを示すような展開が描かれているという。
グラフィック・ノベル版である『Ariel and the Curse of the Sea Witches(原題)』ではアリエルの闇の側面を具現化する、ダークアリエルこと女王アルナルクが登場する。
アルナルクは、人間の漁師と恋愛関係にある。しかしこの漁師は、人魚である彼女を裏切り、人間の女性と付き合い始める。その結果、アルナルクは人間への憎しみを抱く。
人魚アリエルは、このアルナルクと自分には共通点があることに気づき、アルナルクと関係を築こうとする。もしアースラとエリック王子が結婚をしていたら、あるいは父のトリトンが彼女に人間の足を授けなかったら、アリエルにも同じ運命が彼女に降りかかっていたかもしれないからだ。
アルナルクは、恋に失敗した後、ネガティブな衝動に駆られ、破滅的な嵐を巻き起こす。人間達を恐怖に陥れ、彼女の人間に対する憎悪は後に伝説となる。その結果、人間達は再び彼女を怒らせることを恐れるようになる。
一方アリエルは、エリック王子が海の魔女アースラが人間に変身した姿であるヴァネッサと結婚に至るかもしれない事実を知る。しかしアリエルはアルナルクのように、ネガティブな感情に陥るのではなく、ヴァネッサの正体がアースラであることを突き止め、アースラがエリックにかけた魔法を解く。そして、トリトン王はアリエルに人間の足を与え、エリックとアリエルは結ばれる。
アリエルの心は純粋で、素晴らしいキャラクターではあるが、もし『リトル・マーメイド』の劇中で、ネガティブな展開が続いていたら、彼女の心はダークな方向へ進み、アルナアルクと同じ運命を辿っていたかもしれない。
このストーリーが実写化される見込みは今のところないが、『リトル・マーメイド』ファンはぜひチェックしてみてほしい。
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