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ナチス最重要戦犯のアドルフ・アイヒマン処刑までの最後の日々を描いた『6月0日 アイヒマンが処刑された日』日本公開決定

text by 編集部

1962年6月“0”日、アドルフ・アイヒマンはイスラエルで処刑された。最重要ナチス戦犯のアドルフ・アイヒマン処刑までの最後の日々を、史実を基に描いたヒューマンドラマ「June Zero」が邦題『6月0日 アイヒマンが処刑された日』として9月8日(金)より日本公開することが決定した。

描かれることのなかったアイヒマン最後の舞台裏

© THE OVEN FILM PRODUCTION LIMITED PARTERNSHIP
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第二次世界大戦時、ナチス親衛隊中佐としてユダヤ人の大量虐殺に関わったアドルフ・アイヒマンは、終戦後逃亡しブエノスアイレスに潜伏していた。しかしイスラエル諜報特務庁により、1960年に捕らえられ、61年12月に有罪が確定。

© THE OVEN FILM PRODUCTION LIMITED PARTERNSHIP
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全ての訴状で有罪となったアイヒマンの処刑は、イスラエルの《死刑を行使する唯一の時間》の定めに基づき、1962年5月31日から6月1日の日が変わる真夜中に執行された。処刑後アイヒマンの遺体を焼却するため、秘密裏に焼却炉の建設が進められる。宗教的・文化的にも火葬を行なわないイスラエルで、この《世界史の大きな節目》に深く関わることとなった焼却炉を作る工場の人々、そこで働く13歳の少年、アイヒマンの刑務官、ホロコーストの生存者である警察官、市井に生きる人々を通して、これまで描かれることのなかったアイヒマン最期の舞台裏がドラマチックに描かれる。

© THE OVEN FILM PRODUCTION LIMITED PARTERNSHIP
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本作で監督・脚本を務めたのはグウィネス・パルトロウの弟のジェイク・パルトロウ。これまで『マッド・ガンズ』(14)、『デ・パルマ』(15)などを監督してきた彼にとって初の外国語作品となる。イスラエルで取材を進める中、「実際に焼却炉を作った人の息子をインタビューしたのがきっかけでこの物語が生まれたんです。火葬を行わない文化・宗教において、それが実行された事実に興味を覚えました」とストーリー作りの発端を明かす監督は、共同脚本にイスラエル出身のトム・ショヴァルを迎え、ヘブライ語で脚本を完成させた。イスラエルとウクライナで撮影された今作は、監督の強いこだわりにより、スーパー16mmフィルムで撮影された。

【作品情報】

監督:ジェイク・パルトロウ 脚本:トム・ショヴァル、ジェイク・パルトロウ
2022 年/イスラエル・アメリカ/ヘブライ語/105 分/ヨーロピアン・ビスタ/カラー/原題:JUNE ZERO/日本語字幕:齋藤敦子
配給:東京テアトル 宣伝:ロングライド
公式サイト

9月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開

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