宮崎駿と鈴木敏夫が絶賛した声優とは? 映画『もののけ姫』徹底考察。ハンセン病とこだまの意味は? 舞台と壮絶な最後を解説
text by 編集部
映画『もののけ姫』をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説。興行収入193億円の大ヒットした宮崎駿、渾身の傑作。サン役・石田ゆり子、エボシ役に田中裕子など豪華声優陣が集結。舞台は屋久島? 伝えたいこととは? 多視点から明らかにする。 <あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー>
もののけ姫 あらすじ
室町時代の日本。タタリ神という化け物が村を襲おうとしている。村を救うべく、タタリ神の前に立ちはだかったのは、少年アシタカ(松田洋治)だ。
武術に優れたアシタカは、タタリ神の退治に成功するも、右手に呪いを受けてしまう。右手の呪いを放っておくと、アシタカの人格はタタリ神に乗っ取られ、村に被害を及ぼすこと必至である。アシタカは呪いを解くべく、タタリ神の由来の地である西の国を目指すことになった。
アシタカは旅の途中で、百姓が山賊に襲われている現場に遭遇し、山賊を追い払う。たまたま山賊に追われていたという謎の男・ジコ坊(小林薫)と交流を深めることになり、彼の口から「タタリ神の呪いを解くためには、シシ神の森に行けばいい」と教えられ、森を目指して歩みを進める。
森にたどり着いたアシタカは、湖の対岸に大きな山犬と少女の姿を見る。さらに、遠くからシシ神を目撃。すると、右手の傷は激しい反応を見せるのだった。