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「嗚咽するほど泣いた」ミニシアターランキング3位。映画『遠いところ』息子を失った17歳の母の悲痛な叫びを描く本編映像解禁

text by 編集部

Variety誌が“貧困にあえぐ日本の性差別を、痛烈に告発する。溝口健二的な現代悲劇。”と激賞した映画『遠いところ』が全国劇場で上映中。貧困、格差社会、非正規雇用、若年出産、家庭内暴力など、世界が抱える社会問題を突きつける問題作だ。今回は17歳の少女アオイが息子と引き裂かれる場面を記録した心揺さぶる本編映像を解禁する。

ただ「普通に生きたい」と願う17歳のアオイ
次世代に残してはいけない問題を描く

©2022 遠いところフィルムパートナーズ

今回解禁された映像は、疲れ果てたアオイが仕事から帰宅した場面から始まる。道には合羽を着た男が立ち、家の中を見知らぬ人々が伺っている。

ただならぬ気配に慌てて玄関に駆け寄ったアオイが「なにや?」と問う。奥からひとりの女性が健吾を抱いて現れると、「新垣さん、健吾君、一旦預かりましょうね」告げる。「なんでよ?」と戸惑うアオイの横を、児童相談所の職員たちは息子を連れて行く。

「健吾、待ってよ。ねぇ、待ってよ」、心の支えである息子と離れ離れになってしまうアオイの悲痛な叫びが心を揺さぶる内容となっている。

【ストーリー】

沖縄県・コザ。17歳のアオイは、夫のマサヤと幼い息子の健吾(ケンゴ)と3人で暮らし。

おばぁに健吾を預け、生活のため友達の海音(ミオ)と朝までキャバクラで働くアオイだったが、建築現場で働いていた夫のマサヤは不満を漏らし仕事を辞め、アオイの収入だけの生活は益々苦しくなっていく。

マサヤは新たな仕事を探そうともせず、いつしかアオイへ暴力を振るうようになっていた。そんな中、キャバクラにガサ入れが入り、アオイは店で働けなくなる。

悪いことは重なり、マサヤが僅かな貯金を持ち出し、姿を消してしまう。仕方なく義母の由紀恵(ユキエ)の家で暮らし始め、昼間の仕事を探すアオイだったがうまくいかず、さらにマサヤが暴力事件を起こし逮捕されたと連絡が入り、多額の被害者への示談金が必要になる。

切羽詰まったアオイは、キャバクラの店長からある仕事の誘いを受ける。

【本編&予告】

映画『遠いところ』大ヒット上映中

©2022 遠いところフィルムパートナーズ

【キャスト】花瀬 琴音、石田夢実、佐久間祥朗、長谷川月起/松岡依都美

【スタッフ】監督・脚本:工藤 将亮
エグゼクティブプロデューサー:古賀 俊輔 プロデューサー:キタガワ ユウキ アソシエイトプロデューサー:仲宗根 久乃
キャスティング:五藤 一泰 撮影:杉村 高之 照明:野村 直樹 サウンドデザイン:木原広滋、伊藤 裕規
音楽:茂野 雅道 美術:小林 蘭 共同脚本:鈴木 茉美
主題歌:“Thanks” by 唾奇
製作:Allen、ザフール
作品公式サイト
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