カオナシの正体は…まさかの? モデルとなった実在の町とは? 映画『千と千尋の神隠し』徹底考察。大泉洋は何役? 深掘り解説
text by 編集部
映画『千と千尋の神隠し』をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説。2022年に舞台化するなど今もなお愛され続けている本作の魅力とは?日本の風俗営業がモデル?多視点から明らかにする。 <あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー>
千と千尋の神隠し あらすじ
親の仕事の都合でニュータウンへ引っ越すことになってしまった10歳の少女・荻野千尋は、両親と車で引越し先へ向かっていた。その道中、運転する父が道を間違え、森の中に迷い込んでしまう。
行き着いた先には不思議なトンネルがあり、千尋が止めるのも聞かずに、両親は道を進んで行く。トンネルをぬけると人気のない異国風の繁華街に繋がっていた。
その中の飲食店には見たことのない美味しそうな料理が並んでいたが、店員の気配は感じられない。勝手に食べてはいけないのではないかと言う千尋の心配をよそに、両親は料理を食べ始めてしまった。
千尋はその場を離れて街の様子を見て回っていると、旅館のような建物を発見する。そこにある橋の下を通っている電車を見ているところで、少年・ハクに出会う。
ハクは千尋を見て驚き、強い口調で「ここにいてはいけない。」と言い放つ。急速に日が暮れていく不思議な現象の中、千尋が急いで両親の元へ向かうと、両親はブタの姿になってしまっていた。
千尋は1人でトンネルに戻ろうと急ぐが、昼には草原だった道は大河になっており、その上を船が通っていた。
船からは化物のような生き物が降りてきて、千尋はこれが夢であると思い込もうとする。「消えろ、消えろ」と唱えているうちに、千尋は自分の体が消えてしまっていることに気づく。するとそこへハクが現れ、混乱する千尋を助ける。
ハクは、八百万の神々が客として集う「油屋」という名の湯屋で働いていた。千尋が迷い込んでしまったのは人間が入ってはいけない世界で、千尋の両親が食べてしまったものは神々にお供えするものであり、それを食べてしまったことで罰としてブタの姿に変えられてしまったのだった…。