大爆死予想からなぜ大成功…?映画『マイ・エレメント』国際興業収入が『スーパーマリオ』に次ぐ2位。現地メディアが徹底解説!
映画『マイ・エレメント』が、公開当初の人気は低迷していたものの、口コミで評判が広がり、当初の赤字予想を覆すという見事な復活を遂げた。2023年のアニメーション映画の国際興業収入ランキングでは『スーパーマリオ』に次ぐ2位となり、大成功を収めた。今回は、本作が人気を博した理由を、Screen Rantを参考に紹介する。
迫力には欠ける…でも視聴者の心を掴んだ
映画『マイ・エレメント』の内容は、ロマンティック・コメディとなっている。あらすじはこうだ。
エレメントたちが暮らすエレメント・シティで、夢に向かって日々努力する火のエレメントであるエンバー(リア・ルイス)。ある日、彼女は自由奔放な水のエレメントである青年ウェイド(マムード・アティエ)と出会い、人生を見つめ直していく…。
本作は当初、パッとしない興行成績でのデビューだった。しかし、公開後半で見事な復活を遂げた。映画の興行成績を集積・分析する「Box Office Mojo」の統計によると、映画『マイ・エレメント』は、国際興行収入で高い評価を得た、映画『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)を上回ったようだ。
映画『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』の国際興行収入は3億592万ドル(約445億円)に対し、映画『マイ・エレメント』は、3億720万ドル(約448億円)。(※本記事執筆時)これは、本作が2023年の国際興行成績において、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に次いで2位であることを意味する。日本では、公開以来10日で動員80万人、興行収入10億円を突破するスタートを記録。
本作は当初、黒字にならないと思われていた。しかし映画の質の高さが口コミで広まったため、成功したと言われている。これは、エンバーとウェイドの物語が、視聴者の心にいかに深く響く内容であったのか、そして、いかにその内容が、国境を超えるグローバルな感動であったのかを証明するものとなったのだ。
この映画が劇場公開終了時にどれほどの利益を生むかにもよるが、将来的に続編である映画『マイ・エレメント2』が製作される可能性もある。この続編では、1作目終了後のエンバーとウェイドの物語を描くかもしれない。はたまた、同じ世界を舞台にした全く新しい物語を描くことで、舞台となったエレメント・シティの世界を探求するという路線も考えられる。
本作の国際的な成功は、COVID-19のパンデミック以前から、黒字の劇場公開がなかったピクサーにとって良い兆候である。ピクサーは、今後の作品がどのような方向性を持てば良いのか、そのヒントを得たかもしれない。
ピクサーが2024年に公開する映画作品には、映画『エリオ』、映画『インサイド・ヘッド2』がある。この2作品が今回の映画『マイ・エレメント』と、どのように比較されるのかは、まだ分からない。
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