大爆死! 史上最悪の少女漫画実写化…大失敗の日本映画(2)批判殺到で大コケ…配役ミスと急展開で置いてけぼり
現在、少女コミック原作の実写映画は数えきれない程存在するが、原作ファンから大ブーイングをくらった作品も少なくない。最近なにかとすぐに実写にして話題を集めようとする傾向があるが、なかにはお粗末な作品もちらほら・・・。今回は、そんな中でも特に失敗が際立つ少女コミックの実写化映画5作品を紹介する。
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しっくりこないキャスティング…。
拭えないモヤモヤ感
『ピーチガール』(2017)
上映時間:116分
監督:神徳幸治
原作:上田美和
脚本:山岡潤平
キャスト:山本美月、伊野尾慧、新田真剣佑(真剣佑)、永野芽郁、本仮屋ユイカ、水上剣星、升毅、菊池桃子
【作品内容】
真面目な性格なのに、外見のせいで周囲から誤解されているもも(山本美月)は、とーじ(新剣佑)に想いを寄せていた。
腹黒い友達・さえ(永野芽衣)がとーじを横取りすべく、罠をかけていくのだが、学校一のモテ男・カイリ(伊野尾慧)がもものピンチを救うのだった。
1997年から「別冊フレンド」で連載された上田美和原作を、本作が劇場用映画初監督作となる『モテキ』『耳をすませば』の神徳幸治がメガホンを取り、『不能犯』『モエカレはオレンジ色』の山岡潤平が脚本を担当し、実写映画化。
【注目ポイント】
数ある少女コミックの実写映画の中でも、レビューサイトなどで少なからぬ数の批判の声が散見できる問題作だ。
「5分に1度、恋の事件が巻き起こる」というキャッチコピーなだけあって展開がものすごく早い。さっきまでコメディ映画を観ていたのかと思えば、雨の中、登場人物が号泣する感動場面に急に移行するなど、観客の感情を置いてけぼりにして、物語がグングン進んでしまうのだ。
原作は、講談社漫画賞を受賞するなど、名作として名高い。その上、山本美月、永野芽育をはじめ、瑞々しいキャスト陣が出演している。しかし、キャスティングにボタンの掛け違いがあるのか、物語に没頭することができない。
そうした違和感の一つが、劇中で数々の悪行を行う小悪魔・さえの役を永野芽育が演じているという点だ、天真爛漫を絵に描いたような彼女がヒール役を演じると、悪意や憎たらしさよりも、可愛さが先行してしまう。さえを演じるのであれば、もっと悪者に徹するか、他に適任がいたのではないか、と思ってしまう。
興行収入も5億8200万円とイマイチ伸び悩んだ本作。批判の声も多いが、ぜひ各自の目で隠れた魅力を発見してもらいたい。
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