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日本人が激怒…!? 間違いだらけの日本描写が酷いアメリカ映画(1)悪意しかない…偏見の嵐がえぐい酷評作

text by 編集部

サムライやニンジャ、ゲイシャ、ヘンタイなど、欧米に浸透している日本のイメージは様々だ。そんな日本のエッセンスを取り入れたハリウッド映画の中には、日本人から見ると違和感満載のおかしな仕上がりになっている作品もちらほら。今回は、そんな勘違いの日本描写が甚だしいハリウッド映画を5本ご紹介する。

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ひどすぎる日本人描写にアメリカ国内でも賛否

『ライジングサン』(1993)


出典:Amazon

上映時間:125分
原題:Rising Sun
製作国:アメリカ
監督:フィリップ・カウフマン、フィリップ・カウフマン、マイケル・バックス
脚本:フィリップ・カウフマン、フィリップ・カウフマン、マイケル・バックス
原作:マイケル・クライトン
キャスト:ショーン・コネリー、ウェズリー・スナイプス、ハーヴェイ・カイテル、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、ケビン・アンダーソン、マコ岩松、ティア・カレル

【作品内容】

本作はマイケル・クライトンによる同名小説を映画化したもので、ショーン・コネリーとウェズリー・スナイプスが刑事役としてバディを組み、ある娼婦の殺害事件から、その背景にある、生き馬の目を抜くような、日本の苛烈な企業戦争を描いている。

作中では、日本の企業がカネの力で犯罪を隠蔽しようとする陰謀も描いている。

さらに、日本企業を説明する事柄としてゴルフなどの接待や、ヤクザとのつながりなどといった暗部にも迫り、日本人とアメリカ人のビジネスに対する考え方の違いや文化の壁を表現している。

【注目ポイント】

ショーン・コネリー
ショーンコネリーGetty Images

ロサンゼルスを我が物顔で闊歩する日本人と、そんな日本を理解しようとする刑事の苦悩も描かれているものの、日本企業や日本文化に対して非常にステレオタイプな描写がなされ、総じて日本人を“得も言われぬ生き物”としている。

本作はサスペンス映画である以前に、日本文化の描き方に対し、日本人のみならずハリウッドからも、あまりに誇張が酷いと問題視された。

しかしながら、バブル経済期には空前の好景気や円高を背景に、ニューヨーク一等地のビルや、美術品の数々を買い集め、日米間で経済摩擦を引き起こし、ジャパンバッシングが起きていた過去があったのは事実だ。

よって、この時代、ハリウッド映画で日本人が風刺的に描かれる背景があったことは否めない。例えば、本作では、日本人は“ヘンタイ”で、愛人を“ベッタク”に囲っているなどといった偏見に満ちた表現がなされている。

さすがに、反日感情をかき立てるような描き方は、アメリカ人でさえも悪意を感じたようで、本作は公開時から賛否両論を巻き起こすことになった。しかしこの論争こそが、日米貿易摩擦の時代を象徴している証左といえるだろう。

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