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大爆死! 史上最悪の少女漫画実写化…大失敗の日本映画(3)雑音級の改変で酷評の嵐…退屈すぎるベタ展開

text by 編集部

現在、少女コミック原作の実写映画は数えきれない程存在するが、原作ファンから大ブーイングをくらった作品も少なくない。最近なにかとすぐに実写にして話題を集めようとする傾向があるが、なかにはお粗末な作品もちらほら・・・。今回は、そんな中でも特に失敗が際立つ少女コミックの実写化映画5作品を紹介する。

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設定が原作と違いすぎてブーイング

『今日、恋をはじめます』(2012)


出典:Amazon

上映時間:121分
監督:古澤健
原作:水波風南
脚本:浅野妙子
キャスト:武井咲、松坂桃李、木村文乃、青柳翔、山﨑賢人、新川優愛、高梨臨、ドーキンズ英里奈、藤原令子、上遠野太洸

【作品内容】

結婚するまで貞操を守ろうという信念を抱いた古風で真面目な女子高生・日比野つばき(武井咲)は、高校の入学式当日、成績トップで学校一のイケメン・椿京汰(松坂桃李)と隣の席になるが、クラスメイトの前でファーストキスを奪われてしまう。

2007年から小学館の「Sho-Comi」に連載された水波風南の人気少女コミックを『ルームメイト』『オトシモノ』の古澤健がメガホンをとり、『NANA』『あのコの、トリコ。』の浅野妙子が脚本を務めた。

【注目ポイント】

(左から)W主演を務めた松坂桃李と武井咲
左からW主演を務めた松坂桃李と武井咲Getty Images

まずキャスティングに関して、主演の2人が大人びており、高校生という設定には少々無理が感じられる。撮影当時19歳の武井咲はともかく、1988年生まれの松坂桃李は24歳と、すでにいい大人である。

しかし、公開当時、両者の売れっ子ぶりは、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。有名少女コミックの実写映画化となれば興行的な失敗は許されない。そのためには旬の俳優をキャスティングするのは必須だ。それは大人の事情として、受け入れるしかない。

しかし、原作ファンが困惑した要因はキャスティングにはない。原作を差し置いて、映画オリジナル要素があまりにも強すぎるのだ。キャラクターの人間関係が違っている、原作にない登場人物の見せ場が多いなど、原作の世界観に浸りたい人にとっては、ノイズでしかない改変が多い。

違和感や疑問が募り募って、ストーリーに集中できなくなってしまうのではないかと思うところだが、ストーリー自体、よく言えば古典的、悪く言えばベタとも言える展開に終始するため、先が読めてしまう。そこから安心感を受け取るか、退屈さを受け取るかは、観る人によって評価が分かれるだろう。

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