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今なら確実に炎上…!当時は大絶賛・実は問題だらけの名作映画(2)さすが筋肉バカ…つっこみどころ満載の珍作

text by 編集部

近年、映画業界では差別や偏見を無くす動きが加速。それ自体は無条件に喜ばしい事態であるが、昨今はポリコレを意識しすぎて、逆に視聴者の共感を生むことが難しくなっている傾向もある。しかし、以前はそんなことを気にせず製作された作品が多く存在した。今回は、そんな現代では批判を喰らいそうな作品を5本紹介する。(文・高梨猛)

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ジェームズ・キャメロン×シュワルツェネッガーのタッグ作
近年でも問題視されている“原爆”描写が…。

『トゥルーライズ』(1994)


出展:Amazon

上映時間:141分
原題:True Lies
製作国:アメリカ
監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン
原作:クロード・ジディ、シモン・ミシェル、ディディエ・カミンカ
出演者:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイミー・リー・カーティス、トム・アーノルド、ビル・パクストン、ティア・カレル、アート・マリック

【作品内容】

ジェームズ・キャメロン監督×アーノルド・シュワルツェネッガー主演という黄金タッグで製作されたスパイ・アクション映画。キャメロン監督にしては珍しく、ややコメディタッチで、家族に身分を隠して活動するスパイのハリー・タスカーと、その妻のヘレンの活躍を描く。

当時の最高記録となった製作費1億ドルをブチ込み、実物大のハリアー戦闘機の模型を作って高層ビルから吊るして撮影するなど、業界がCG化する直前のリアルで豪快なアクションが炸裂する。

【注目ポイント】

俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー
俳優のアーノルドシュワルツェネッガーGetty Images

『バービー』と『オッペンハイマー』を併せた“バーベンハイマー”のファンアートに、原爆を連想させるキノコ雲が描かれていたことで日本のネット界隈が炎上したが、これまでも核兵器を軽々しく扱ったハリウッド映画はいくつもある。

その代表的な作品が『トゥルーライズ』。物語の中盤、核ミサイルを洋上へ逸らし、沖合で爆発させることで被害を最小限に抑えることに成功するのだが、主人公のハリーと、その妻ヘレンは水平線で爆発するキノコ雲をバックに熱い抱擁を交わすという、ツッコミどころ満載のシーンがある。

他にも、冷蔵庫に閉じこもっただけで核爆弾の難を逃れる『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)や、地下で核爆発させてジョン・トラボルタがヒャッハーする『ブロークン・アロー』(1996)など、核や放射能の影響を考慮していない、あるいは軽んじている作品は多く、いまなら問題になるかもしれない。

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