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まるで「純粋な宝石」…。アニメーション映画『ペルリンプスと秘密の森』公開日&アブレウ監督来日決定&本予告・ポスター解禁

text by 編集部

第88回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート作品『父を探して』を手掛けたアレ・アブレウ監督の来日決定! 映画『ペルリンプスと秘密の森』の公開日が、12月1日に決定した。併せてこの度、同作の本予告映像と本ポスタービジュアルが解禁された。

美しいアニメーションが必見の『ペルリンプスと秘密の森』12/1(金)公開!

(c) Buriti Filmes, 2022
c Buriti Filmes 2022

『父を探して』で、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞にノミネート!アニメーションの新潮流“イベロアメリカ”の最も重要な作家のひとりとされるアレ・アブレウ監督の最新作『ペルリンプスと秘密の森』の公開日が12月1日に決定、併せて、本予告と本ポスタービジュアルを解禁!

加えて、本作のプロモーションのため、アレ・アブレウ監督もはるばるブラジルから来日することも決定した。

テクノロジーを駆使する太陽の王国のクラエと自然との結びつきを大切にする月の王国ブルーオの二人の秘密エージェントは、巨人によってその存在を脅かされる魔法の森に派遣されている。

森を守る唯一の方法は、光という形でこの森に入り込んだ「ペルリンプス」を見つけること。敵対していた二人は共通する目的のために協力し合うことにする。

しかし平和をもたらすという謎の生物<ペルリンプス>を探すうちに、物語は思いがけない結末にたどり着く。そこに隠された現代への問いかけとは?

アヌシー国際アニメーション映画祭アーティスティック・ディレクターのマルセル・ジャンからは「純粋な宝石」、『ウルフウォーカー』『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』などを手がけ、その独特の作風から世界中に熱狂的なファンを持つトム・ムーア監督からは「エキサイティングな監督による美しい映画」との称賛コメントが寄せられた本作。

本予告では、<ペルリンプス>を探すためにそれぞれ違う国から魔法の森に派遣、敵対していたクラエとブルーオの2人がともに森を歩み、徐々にお互いを知ることで<本当に大事なもの>を見つけ出していく様子を映し出したもの。

鬱蒼としげる深緑の木々、極彩色の小鳥やグラデーションに煌めく虹色の光―20世紀を代表する画家 パウル・クレーを思わせる水彩画のタッチで描き出された幻想的な森はもちろん、道中に出会うメガネをかけた巨大な老カマトドリとの出会い、樹木を帆にした小舟に乗って空を渡る様子などまるで夢の中に迷い込んだような数々のユニークで美しいアニメーションも必見だ。

本ポスターは柔らかな魔法の森の光の中、クラエとブルーオが抱きしめ合う様子を捉えたもの。「ひとりぼっちじゃないって、素敵なこと」添えられたキャッチコピーは、それまで敵同士だった2人が、お互いを素直に認め合うことで、優しい時間と仲間を手に入れることができた瞬間を切り取った印象的なビジュアルとなっている。

なお、本作のプロモーションのため、アレ・アブレウ監督もはるばるブラジルから来日することも決定。登壇舞台挨拶など含め各種イベントも予定され、日本公開までのカウントダウンを盛り上げる。

陽気で軽やかな音楽を担当したのはアンドレ・ホソイ。彼が率いるパーカッショングループBarbatuques(バルバトゥッキス)は監督と書き下ろした主題歌「Daqui prá lá, de lá prá cá (pra Naná) 」(From here to there, from there to here (for Naná))を担当。

中国、ベネズエラ、コロンビアの楽器を使い、多様な音色で音でもカラフルで異なる要素が融合した強さを表現。

カエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジルと並ぶムジカ・ポプラール・ブラジレイラの代表的ソングライター、ミルトン・ナシメントの「Bola de Meia, Bola de Gude」のインストルメント曲も映画の中核をなし心地よい没入感へと観客を誘う。

一人の少年の目を通して描く南米大陸の歴史と冒険の物語である映画『父を探して』で、2014年アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタルアワード(最高賞)&観客賞をW受賞、2016に新設されたアニー賞長編インディペンデント作品賞(のちに『ウルフウォーカー』や『未来のミライ』が受賞)を受賞したほか、2016年アカデミー賞長編アニメーション賞に南米の長編アニメ作品として初ノミネート!彗星のごとく現れた新たな才能に世界が驚いた気鋭のブラジル人監督だ。

前作はダイアローグのない作品だったが本作では主人公が2人になったことで対話が生まれ、セリフが生まれた。

異なる者同士が同じ目的のために違いを超えて手を組むとき、個人の才能を超えた大きな力が生まれ、仲間がいることへの安心感や幸せは、より良い未来のための一歩を踏み出すエネルギーとなっていく。

そしてアマゾンの保全が大きな課題であり責任でもあると感じているブラジル人監督の目には、やりきれない現実が映っているが、同時に「子どもの澄んだ目で見つめると光のような希望が見えてくる」と、本作について語っている。

<イベロアメリカとは?>

欧州及び中南米のスペイン語・ポルトガル語圏諸国から構成される地域のこと。この地域では、2000年代末から共同製作などアニメーション業界の関係強化に向けた取り組みが進んでいる。2018年にはアルゼンチンのアニメーション作家キリノ・クリスチャーニにちなんだキリノ・アワードが誕生し、受賞作がアカデミー賞やアヌシー国際映画祭などでノミネートや受賞をし始めている。世界から注目される作家も輩出するようになる中、その牽引役を担っているのがアレ・アブレウである。

【作品情報】

脚本・編集・監督:アレ・アブレウ(『父を探して』)
音楽:アンドレ・ホソイ/オ・グリーヴォ
2022年 ブラジル /原題:Perlimps/スコープサイズ/80分/日本語字幕 星加久実
後援:駐日ブラジル大使館
配給:チャイルド・フィルム/ニューディア―
(c) Buriti Filmes, 2022
公式HP :https://child-film.com/perlimps/

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