世界観の元ネタは? ディレクターズカットとの違いは? 映画『ブレードランナー』考察。意味がわからない細部をスッキリ解説
text by 編集部
映画『ブレードランナー』主演のハリソン・フォード【Getty Images】
ブレードランナー
3.5
- 原題:
- Blade Runner
- 製作年:
- 1982年(アメリカ)
- 監督:
- リドリー・スコット
- 脚本:
- ハンプトン・ファンチャー
- 撮影:
- ジョーダン・クローネンウェス
- 音楽:
- バンゲリス
- 配給:
- シド・ミード
- 上映時間:
- 116分
- 演出:
- 14点
- 脚本:
- 14点
- 配役:
- 15点
- 映像:
- 17点
- 音響:
- 12点
映画『ブレードランナー』をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で解説。悲壮感漂ようサイバーパンクの世界を作り出し、SFの金字塔に君臨する。 原作やリメイク版「2049」などバージョンによって解釈が変わる? レイチェルは本当にCGではないのか。 <あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー>
『ブレードランナー』のあらすじ
科学技術の進歩により、タイレル社は、体力・知力共に普通の人間よりも優れる“レプリカント”という人造人間の開発に成功した。
環境汚染により酸性雨が降る21世紀の地球で、人類の多くは宇宙の植民地に移住する中、レプリカントは宇宙開拓の前線で危険な任務に当たっていた。しかし、開発から数年後、レプリカントに感情が芽生えると、人間に反逆するようになる。
そのため最新のレプリカント“ネクサス6型”には、4年で寿命が終わる安全装置が取り付けられることとなったが、職務放棄して人間に紛れようとするレプリカントがあとを絶たず、地球へ逃げた彼らは、レプリカント専任の捜査官“ブレードランナー”により“解任(抹殺)”される対象となる。
そんな中、4体の“ネクサス6型”バッティ、リオン、ゾーラ、プリスが、反乱を起こして地球へ逃亡する事件が起こり、ブレードランナーのリック・デッカード(ハリソン・フォード)は、この4体のレプリカントを解任するよう命令を受ける。