10月16日、興行通信社より週末映画動員ランキング（10月13日～10月15日）が発表された。今回はランキング結果を踏まえながら、上位作品や新作を中心に動向を振り返る。1位継続中の『ミステリと言う勿れ』、岩井俊二監督の最新作『キリエのうた』や宮藤官九郎脚本の人気ドラマの劇場版『ゆとりですが』の動向やいかに？

『ミステリと言う勿れ』が5週連続の1位達成！
新作は『ゆとりですがなにか』『キリエのうた』など4作品がランクイン

今週の動員ランキングは、『ミステリと言う勿れ』(東宝)が週末3日間で動員14万2000人、興収1億9800万円をあげ、今年初となる5週連続1位を達成した。邦画実写作品では、2021年1月29日公開の｢花束みたいな恋をした｣以来の記録となり、再び菅田将暉の主演作がＶ5を獲得する結果となった。累計成績は動員278万人、興収37億6300万円を突破している。

2位は前週と同じく『アナログ』(東宝/アスミック・エース)が続き、週末3日間で動員9万3500人、興収1億3300万円を記録。累計成績では動員43万人、興収6億円に迫っている。

3位には、宮藤官九郎脚本、水田伸生監督のコンビで2016年に日本テレビ系列で放送されたドラマのその後を描く『ゆとりですがなにか インターナショナル』(東宝)が初登場。初日から3日間で動員9万3000人、興収1億3400万円をあげた。野心がない、競争意識がない、協調性がないと揶揄される“ゆとり世代”の3人を、岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥が演じ、新たな人生の試練に立ち向かう。ドラマ版に続き、安藤サクラ、仲野太賀、吉田鋼太郎らが共演している。

4位には、岩井俊二監督、小林武史音楽で贈る13年間の出逢いと別れを描いた音楽映画『キリエのうた』(東映)が、初日から3日間で動員7万9000人、興収1億1300万円を記録してランクイン。アイナ・ジ・エンドが歌うことでしか“声”が出せない路上ミュージシャンのキリエ役で映画初主演を果たし、キリエと巡り逢う運命の人々に松村北斗、黒木華、広瀬すずが扮している。

6位には、ガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサムが5度目のタッグを組んだスパイアクション『オペレーション・フォーチュン』(キノフィルムズ)が初登場。100億ドルで闇取引される最高機密“ハンドル”の追跡＆回収に向け、ＭＩ６御用達の敏腕エージェントが即席チームと共に世界7カ国を駆け巡る。共演はオーブリー・プラザ、ジョシュ・ハートネット、ケイリー・エルウィズ、他。

9位には、ジェームズ・ワン製作による｢死霊館｣｢アナベル｣シリーズの最新作『死霊館のシスター 呪いの秘密』(ワーナー)がランクイン。監督は｢死霊館 悪魔のせいなら、無罪。｣でもメガホンをとったマイケル・チャベス。主人公のシスターアイリーンを前作に続きタイッサ・ファーミガが演じている。

今週は、勢い収まらずの『ミステリという勿れ』につづき、宮藤官九郎脚本で人気を博した『ゆとりですがなにか インターナショナル』が台頭。また、岩井俊二監督の最新作『キリエのうた』、ガイ・リッチー監督の『オペレーション・フォーチュン』、人気ホラー「死霊館」シリーズ最新作など根強いファンを持つ作品が集結し、粒ぞろいのランキングとなった。

【週末観客動員数ランキングトップ10（興行通信社調べ）】
（2023年10月13日～10月15日）

1（1）『ミステリと言う勿れ』：5週目
2（2）『アナログ』：2週目
3（初）『ゆとりですがなにか インターナショナル』：1週目
4（初）『キリエのうた』：1週目
5（3）『沈黙の艦隊』：3週目
6（初）『オペレーション・フォーチュン』：1週目
7（6）『映画プリキュアオールスターズＦ』：5週目
8（5）『イコライザー ＴＨＥ ＦＩＮＡＬ』：2週目
9（初）『死霊館のシスター 呪いの秘密』：1週目
10（4）『ガールズ＆パンツァー 最終章 第４話』：2週目

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