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市の正体はまさかの…? タップダンスとラストシーンの意味とは? 映画『座頭市』徹底考察。海外の反応とキタノ演出も解説

text by 編集部
第60回ヴェネチア国際映画祭に映画『座頭市』を出品した際の写真

第60回ヴェネチア国際映画祭に映画『座頭市』を出品した際の写真【Getty images】

座頭市

3.5
原題:
製作年:
2003年(日本)
監督:
北野武
脚本:
北野武
撮影:
柳島克己
音楽:
鈴木慶一
配給:
松竹, オフィス北野
上映時間:
115分
出演:
ビートたけし, 浅野忠信, 夏川結衣, 大楠道代, ガダルカナル・タカ, 岸辺一徳, 柄本明, 早乙女太一, HideboH, 橘大五郎

第36回シッチェス・カタロニア国際映画祭
(最優秀作品賞、最優秀映画音楽賞(鈴木慶一)、観客賞)
第60回ヴェネツィア国際映画祭
(監督賞(銀獅子賞)、オープン2003賞、観客賞、フューチャー・フィルム・フェスティバル・デジタル・アウォード)
第28回トロント国際映画祭
(ピープルズ・チョイス・アウォード)
第27回日本アカデミー賞
(優秀作品賞、優秀助演男優賞(浅野忠信)、優秀助演女優賞(大楠道代)、最優秀音楽賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞、優秀美術賞)
第21回ゴールデングロス賞
(日本映画部門 優秀銀賞)

演出:
13点
脚本:
13点
配役:
15点
映像:
16点
音響:
17点

映画『座頭市』を、あらすじ(ネタバレあり)演出、脚本、配役、映像、音楽の項目で解説。ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞受賞の他、国内外で数々の賞を受賞し、「世界のキタノ」の名声を高めたたけし流時代劇。ラストのタップダンス、市の正体とは? 魅力と結末を多角的な視点で深掘り。<あらすじ 考察 解説 キャスト 評価 レビュー>

『座頭市』あらすじ

北野武監督
北野武監督Getty images

放浪の旅をする居合の達人で盲目の市(ビートたけし)は、道すがら、農民の女性を助けたお礼に、しばらくの間家に泊めてもらうことになった。その晩、市は女性から町を支配する悪党・銀蔵一家の話を聞く。

腕のいい侍の服部源之助(浅野忠信)は、病気がちな妹・おしの(夏川結衣)のために仕事を探していた。源之助が店で酒を飲んでいるところに、店の借金の取り立てに来た男たちがやってくると、源之助は男たちの親分である銀蔵(岸部一徳)に用心棒として雇ってもらうことを思いつく。

次の日、賭博場へ向かった市は女性の甥・新吉(ガダルカナル・タカ)と出会った。その後食堂で源之助と対面し、源之助の剣の腕前を見抜いた。

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