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海外で最も評価の高いジブリ映画は…? 米メディアが選ぶ宮崎駿作品ベスト5。日本人とは好みが違う? 海外レビューを紹介

text by 編集部

日本アニメ界最大の巨匠、宮崎駿。7月14日に公開された最新作『君たちはどう生きるか』は興行収入85億円を突破し、12月8日からは北米での公開が決定している。本稿では、米Colliderが発表した、『君たちはどう生きるか』を除いた過去11作品の人気ランキングを紹介する。

第5位『風の谷のナウシカ』(1984)

© 1984 Studio Ghibli・H
© 1984 Studio GhibliH

上映時間:116分
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
キャスト:島本須美、辻村真人、京田尚子、納谷悟朗、永井一郎

【作品内容】

舞台は、最終戦争により滅亡し、“腐海”と呼ばれる有毒な菌類に覆われた未来の地球。

海から吹く風によって腐海の瘴気から守られている小国「風の谷」に、虫に襲われた輸送飛行船が墜落する。船内には、「火の七日間」と呼ばれる最終戦争で地球を壊滅させた「巨神兵」の核が積まれていた。

この事件をきっかけに、大国間で巨神兵をめぐる闘争が勃発。風の谷の王女ナウシカも陰謀渦巻く戦乱に巻き込まれる-。

【注目ポイント】

宮崎の初の長編ファンタジー作品である本作は、彼のフィルモグラフィ上最も重要な作品でもある。

宮崎のイマジネーションから繰り出される美麗な映像や、刺激的でファンタジックな世界観には、後の宮崎作品の萌芽が確かにみられる。また、世界大戦や環境危機といったメッセージは、まさに今日の私たちに深く刺さる内容になっている。

そういった意味で、主人公・ナウシカの魅力も含め、宮崎作品ビギナーにとっても打ってつけの作品といえるだろう。

海外では、まさに『風の谷のナウシカ』が日本のアニメーションを知るきっかけになったという声も多い。今でこそ日本のアニメ作品は世界で注目されるようになったが、その礎を築いたとも言える作品だ。

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