22023年12月5日、ついにアニメ『「進撃の巨人」The Final Season 完結編』が放送された。2023年発行部数が1億4千万部を超え世界的大ヒットを記録した。今回は、エレンやリヴァイ兵長が絶望の淵で言い放った、綺麗事では終わらせない名言を5選紹介する。（文・ヘーボン）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【進撃の巨人とは？】

出典：Amazon

諫山創氏によって2019年～2021年に連載された漫画作品で、2023年11月の時点でシリーズ累計発行部数が1億4000万部を突破した超人気作。

圧倒的な力を持つ巨人とそれに抗う人間たちとの戦いを描いたダーク・ファンタジー漫画で、『別冊少年マガジン』（講談社）で2009年9月9日発売の10月号（創刊号）から連載を開始し、2021年4月9日発売の5月号をもって完結した。

連載期間中は、『週刊少年マガジン』（講談社）にも出張読み切りとして特別編が2度掲載され、2011年のスピンオフの小説化以降、様々なメディアミックス展開がされている。

アニメ版は、2013年4月から放送スタート。NHK総合や毎日放送などで、足掛け10年にわたり放映され、2023年12月6日にアニメ『「進撃の巨人」The Final Season 完結編』で有終の美を遂げた。

最終話放送回では、作者・諫山創氏が「ラストのネームを描き直した」と発表。放送前からTwitter上では「#最後の進撃」などのハッシュタグがトレンドに入り、放送直後にはTwitterの上位10位のうち9つが「進撃の巨人」関連のワードとなり、大きな反響を呼んだ。

絶望から学ぶ人生の格言とは

強大な力を持つ“巨人”の脅威から身を守るため、人類は巨大な壁に囲まれた街に住んでいる。しかしある日その壁が破られ、主人公エレン・イエーガーは、故郷と母親を失ってしまう。エレンはいつか巨人を駆逐する事を誓い、訓練を経て調査兵団と呼ばれる軍隊に入団。巨人との過酷な戦いに挑んでいく…。

『進撃の巨人』の最大の魅力の一つは、絶望が絶望を呼ぶ、怒涛のストーリー展開だろう。

絶望からのスタート…と思いきや、どん底だと思っていた状況からさらに下に落とされるような衝撃を、視聴者は何度も味わうことになる。

そんな絶望的な物語になぜ夢中になってしまうのか。それはエレンを始めとする登場人物たちが絶望に挫けず、それでも歯を食いしばって前に進もうとしているからだろう。

現実の世界に生きる我々にとって、巨人の脅威とは無縁である。しかし「努力したのに報われない」「辛い事があっても前に進まなければいけない」といった経験は、ストレス社会に生きる現代人であれば一度は経験したことがあるはず。

本記事では、絶望の中で生まれた『進撃の巨人』の名セリフの中でも、とりわけ”絶望的なセリフ”を５つ紹介。一度どっぷり絶望的な気分に浸ることで、再起に向けた光明が見えてくるはずだ。