ドラマ版には批判も…謎めいたラストの意味とは? 映画『劇場版 君と世界が終わる日に』徹底考察&評価。忖度なしガチレビュー
text by 寺島武志
2021年からシーズン4まで、長く制作され愛されている人気ドラマの完結編映画となる『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』が絶賛公開中だ。遂にへと完結となった今回は、衝撃の事実や、終末世界の中にある正義や希望とは何かを徹底的に解説レビューしていく。(文・寺島武志)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
シーズン1の流れを汲んだFAINAL
本作は、日本テレビとHulu共同制作ドラマとして2021年1月からシーズン1が放送開始され、以降、キャストを入れ替えながら、Huluでの配信という形でシーズン4まで製作された人気ドラマシリーズ『君と世界が終わる日に』。
「きみセカ」という略称で親しまれ、シーズン1では、主人公・間宮響を演じた竹内涼真の熱演が光った。
物語冒頭、交際中の小笠原来美(中条あやみ)にプロポーズしようとするが、なかなか言い出せない響。そこに、ドライブ中の柴崎大和(高橋文哉)と羽鳥葵(堀田真由)が通りがかる。どうやらクルマが故障してしまったようだ。自動車整備工の響は直してあげようとするが、大和は何故かケンカ腰で響に接する。
それでもどうにかクルマを修理し、大和の態度に呆れながらも、2人を見送る。しかし、そのせいでプロポーズのタイミングを逸し、用意していた指輪をポケットにしまう響。
このシーンから、高橋文哉と堀田真由の新キャストを迎えた上で、シーズン1の流れを汲んでいるストーリーといって良さそうだ。また、ドラマ版を見ていない層にも分かりやすい導入となっている。