反町隆史主演のドラマ『グレイトギフト』（テレビ朝日系）が放送中。病理医・藤巻達臣が殺人球菌「ギフト」をめぐっての殺人事件や病院の権力闘争に巻き込まれるノンストップ“サバイバル医療ミステリー”。今回は、ギフトが誰かによって盗まれた第4話のレビューをお届けする。（文・寺島武志）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

殺人球菌「ギフト」を使用し、理事長に上り詰めた白鳥

明鏡医科大学付属病院の新理事長・白鳥稔（佐々木蔵之介）は、腹心の心臓外科医・郡司博光（津田健次郎）と手を組み、再び、藤巻達臣が発見した殺人球菌「ギフト」を悪用して政敵を殺害。病理医の藤巻達臣（反町隆史）は、またも白鳥を止められなかったことに落胆する。

そして、ギフトを使った連続殺人に執着する検査技師・久留米穂希（波瑠）は「藤巻先生が好きだから、放っておけないんです」と突然“告白”する。妻子ある藤巻は「困ります…、不倫は良くない」と戸惑いを隠せないが、久留米には恋愛感情は皆無で、「人間として“好き”なんです」と告げる。

久留米は「藤巻先生は初めから、白鳥理事長に利用されていた」という筋読みを語る。この時点で5人の犠牲者を生んでいたギフトだが、最初に犠牲となった入院患者の安田の死については、2人とも謎が解けないでいた。

片や、謎の真犯人が持ち込んだギフトを悪用して邪魔者を次々と消し、権力の階段を上り続ける新理事長・白鳥は、自らの裏の顔を知る藤巻と郡司を教授に任命する。

白鳥の心臓手術を受けた藤巻の妻・麻帆（明日海りお）は順調に回復していた。しかし一方で、久留米の後輩検査技師の奈良茉莉（小野花梨）が、院内で藤巻と久留米が不倫しているという噂を流していると、事務長の本坊巧（筒井道隆）から聞かされ、藤巻は動揺する。