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映画「ジョーカー」”闇落ち”の理由とは…。胸がつまる狂気、その結末は?<あらすじ 考察 解説 評価 レビュー>

text by 編集部

第92回アカデミー賞 - 主演男優賞、作曲賞
第73回英国アカデミー賞 - 主演男優賞、キャスティング賞、作曲賞
第77回ゴールデングローブ賞 - 主演男優賞 (ドラマ部門)、作曲賞
第43回日本アカデミー賞 - 最優秀外国作品賞
全米映画俳優組合賞 - 主演男優賞
ヴェネツィア国際映画祭 - 金獅子賞
放送映画批評家協会賞 - 主演男優賞、作曲賞
グラミー賞 - 最優秀スコア・サウンドトラック

演出:
8点
脚本:
7点
配役:
13点
映像:
12点
音響:
15点

映画「ジョーカー」を演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! トッド・フィリップス監督による超話題作。ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、ザジー・ビーツ、フランセス・コンロイら出演。リアリティを超えた芝居が生まれたこの映画の真の魅力、そして結末とは?

ジョーカーのあらすじ

1980年代初頭のゴッサムシティ。貧富の格差が拡大し、街は犯罪行為が横行している。貧しく孤独な青年・アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、コメディアンとして成功することを夢見ながら、派遣ピエロのアルバイトで生計を立てている。彼は「突然笑い出す」という精神疾患を患っており、メンタルクリニックに通っている。また、テレビタレントのマレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)に憧れており、彼が司会を務めるトークショーを欠かさず観ている。

そんなアーサーに災難が訪れる。仕事中に不良少年に看板を奪われ、追いかけた先でこっぴどく痛めつけられてしまうのだ。会社に事情を説明すると、上司は看板のことばかり気にかけ、「職務を全うしなかった」という理由で、アーサーを叱責。同僚のランドル(グレン・フレシュラー)はアーサーに同情するフリをして、拳銃を押し付ける。アーサーは厄介に思いながらも、渋々それを受け取るのだった。

アーサーは母親のペニー(フランセス・コンロイ)と2人で暮らしている。ペニーは大富豪のトーマス・ウェイン(ブレット・カレン)の自宅で働いていた過去を持ち、ウェインに手紙を送りつけては、金銭的な援助を依頼している。2人が暮らす集合住宅には、シングルマザーのソフィー(ザジー・ビーツ)が生活しており、アーサーは彼女に恋心を抱いている。

ある日、小児病棟に派遣されたアーサーは仕事中にうっかり拳銃を落としてしまい、仕事をクビになってしまう。アーサーは絶望するが、発作によって笑いが止まらない。地下鉄で笑うアーサーの姿を見て、酒に酔ったサラリーマン3人組が絡んできた。アーサーは3人を衝動的に射殺。一瞬後悔に駆られるも、徐々に高揚感が胸のうちに湧き上がってくるのだった…。

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