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山下智久の“役者魂”が炸裂…完全復活を支えるものとは? NHKドラマ『正直不動産2』第6話考察&感想レビュー

text by 寺島武志

NHKにて放送中の山下智久主演ドラマ『正直不動産2』。ウソがつけない不動産営業マン・永瀬とカスタマーファースト命の月下(福原遥)の名コンビが戻ってきた。第6話ではアクが強すぎる新人・黒須の入社によって、波乱の展開に。今回は、第6話のレビューをお届けする。(文・寺島武志)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

”劇薬”として投入された新人・黒須

『正直不動産2』第1話より ©NHK
正直不動産2第1話より ©NHK

アクが強すぎる中途採用の黒須圭佑(松田悟志)の入社によって、永瀬財地(山下智久)や月下咲良(福原遥)をはじめ、登坂不動産の社員は動揺を隠せないでいた。

実は黒須は、桐山貴久(市原隼人)が“劇薬”として、社長の登坂寿郎(草刈正雄)の下に送り込んでいたプロの営業マンであることが分かる。黒須は「フルコミッション(完全歩合制)」であることで、他の社員とはヤル気が違うと口にする。そんな黒須の姿に、なぜかタイパ重視の十影健人(板垣瑞生)も尊敬の目を向ける。

そんな中、月下は、アパートの家賃を滞納している清川明日見(美山加恋)の相談を受ける。俳優を夢見る清川は、演劇とアルバイトを両立させ、芝居の仕事ではチャンスが訪れていたが、金銭面で苦労し、5万9000円の家賃を2か月も滞納していた。果樹園を営み、広島にいる親も頼れないという清川。

片や、永瀬と同じ課長代理の藤原結弦(馬場徹)は、アパート所有者の猪口久遠(梅沢富美男)から相談を受けていた。その内容とは、家賃を滞納している清川に関してのものだった。その相談を藤原は永瀬に押し付ける。同じ不動産会社で、利益相反する案件を抱え込んでしまった形で、永瀬は頭を抱える。

夢を追う清川を応援したい月下は、永瀬と十影を伴って、猪口と交渉するが、十影は「損はしたくないけれど、悪い人と思われたくないだけでしょ」と口にし、風を受けた永瀬もそれに同調する言葉を投げ付け、猪口を激怒させてしまう。

片や、黒須は紹介手数料を掠め取るために、上京したての新大学生を相手にダークな手法を取っていたことを永瀬に追及され、登坂不動産には不穏な空気が流れる。営業部長の大河真澄(長谷川忍)も困惑するばかりだ。

一方で、ミネルヴァ不動産の神木涼真(ディーン・フジオカ)の悪評がネット上で広められていたが、そんな事などお構いなしに、神木はイケイケの営業方針を貫いていた。

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