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視聴率2ケタ台キープ…一筋縄ではいかない面白さの肝とは? ドラマ『さよならマエストロ』第5話考察&感想レビュー

TBS系にて放送中の西島秀俊主演ドラマ、日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』。西島演じる天才指揮者・夏目が、芦田愛菜が演じる娘や家族との絆と、自身の人生を取り戻す再生物語。今回は、第5話のあらすじとレビューをお届けする。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

夏目家の崩壊と再生

『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』【番組公式インスタグラムより】
さよならマエストロ父と私のアパッシオナート番組公式インスタグラムより

夏目(西島秀俊)に志帆(石田ゆり子)が離婚を突きつけたと思ったら、今度は響(芦田愛菜)が家出をしてしまう。今回も夏目一家は落ち着かない。

きっかけは市役所の職員たちが夏目と瑠李(新木優子)がよからぬ関係にあると噂をしていたこと。実際に響が晴見フィルの練習場所へ乗り込むと、夏目と瑠李がキスをしているところだった。

だが実際は、瑠李が両手で夏目の頬をむぎゅっと包み込み、至近距離で詰め寄っていただけ。あまりにも鈍すぎる夏目に焦れた瑠李が、自分の気持ちを気付かせようとしていたのだ。

恋の相談をしたいと持ち掛け、物理的に距離を詰めたらいいのかと問いかけながら膝と膝が触れ合う距離まで近づき夏目の正面に座る。さらに、その鈍さでどうやって愛を奏でてきたのかと迫る。積極的な瑠李の言動とかわいらしさに、観ているこちらまでドキドキした。

それでも混乱以外の動揺を見せなかった夏目を信頼できるなと思ったのだが、いかんせん間が悪すぎる。ぱっと見の状況から事態を推測し、「もう第二の人生ですか? 変わり身早いですね。末永くお幸せに!」とまくし立てる響。

口では離婚したくないと言っていた父親が、舌の根の乾かぬ内に母親以外の人とキスをしていたら、それはたしかに気持ちが悪い。同じ空気を吸うのも嫌だと思うのは理解できる。響はその夜のうちに荷物をまとめて家を出て行ってしまった。

志帆(石田ゆり子)の不在に加え響もいなくなり、海と2人だけになってしまった夏目家。ところが夏目はまたしても失敗を犯す。

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