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ファーストサマーウイカ”清少納言”の圧倒的陽キャ感…演技の評価は? NHK大河ドラマ『光る君へ』第6話考察レビュー

text by 苫とり子

吉高由里子が主演を務める大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)。平安時代中期を舞台に紫式部の生涯を描く。第6話では、紫式部と双璧をなす平安時代の代表的女流作家・清少納言「ききょう」が初登場。今回は、ききょうと役を演じるファーストサマーウイカを中心に物語を振り返る。(文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:苫とり子】

1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。

清少納言「ききょう」がついに登場

『光る君へ』第6話より ©NHK
光る君へ第6話より ©NHK

自身の母が道兼(玉置玲央)に殺されたことを、道長(柄本佑)に打ち明けたまひろ(吉高由里子)。泣いて帰ってきた娘に為時(岸谷五朗)も思うところがあったのだろう。

「左大臣家の集いにはもう行かなくてよい」と気遣いの言葉をかけるが、まひろは間者を続けると言う。彼女が集いに通う理由は、倫子(黒木華)だけではなかった。

倫子の父である左大臣・源雅信(益岡徹)は兼家(段田安則)のライバル。為時は兼家のおかげで官職を得たが、その息子は母を亡き者にした仇である。他に拠り所を持っておくという意味でも源家と繋がっておくため、まひろは倫子との仲を深めようとしていたのだ。

少なからず惹かれていた道長が道兼の弟とわかってもその決意は揺るぎない。若くしてリアリストで政治的感覚にも優れたまひろ、推せる。

まひろの才女っぷりが開花する中、道隆(井浦新)が花山天皇(本郷奏多)を後ろ盾に宮中で幅を利かせる叔父の義懐(高橋光臣)に対抗すべく、若い貴族たちを招いて漢詩の会を催すことに。為時と参加することになったまひろがそこで出会うのが、もう一人の才女・ききょう(ファーストサマーウイカ)だ。

いわば、ともに千年の時を超えるベストセラーを生み出した紫式部と清少納言の出会いである。のちにライバルとして火花を散らす二人の初対面だけに、視聴者の視線が一挙に注がれた。

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