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宮崎駿による改変が天才的…原作との最大の違いは? アニメ『ハウルの動く城』映画版でカットされた10の設定を徹底解説&考察

text by 編集部

宮崎駿監督が生んだ名作『ハウルの動く城』(2004)。『千と千尋の神隠し』(2001)に続き、アカデミー賞にノミネートされるなど、世界的に評価の高い本作だが、実は原作の小説(『魔法使いハウルと火の悪魔』)と内容が大きく異なっている。今回は米メディアScreenRantを参考に、やむなくカットされた設定やシーンを紹介しよう。

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『ハウルの動く城』は原作と全く違う!?
原作からカットされた10の設定を紹介

© 2004 Studio Ghibli・NDDMT
© 2004 Studio GhibliNDDMT

『千と千尋の神隠し』(2001)や、『もののけ姫』(1997)など、数々の名作を生んできた宮崎駿。中でも、『ハウルの動く城』(2004)は、公開から20年を経て今なお多くのファンを虜にしている。

しかし、実は本作、宮崎のオリジナル作品ではなく、原作はイギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説『魔法使いとハウルと火の悪魔』だ。

ただ、完成した映画は、原作のストーリーとは大きく異なっている。宮崎の作風を優先するために、映画では表現しづらい内容が大幅にカットされたのだ。

アニメーション化にあたって改変が施されたわけだが、素晴らしいことに、原作者であるダイアナは、映画版のアレンジを絶賛している。本記事では、映画と原作とで異なる10の設定を紹介。原作の豊饒な世界の一端と、ジブリによる天才的な改変術を解説する。

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