中川大志”花岡”の散り際が美しい… 第二章で物語はどう動く? ドラマ『Eye Love You』第6話考察&感想レビュー
text by 菜本かな
”火10”枠で放送中の二階堂ふみ主演のドラマ『Eye Love You』(TBS系)。相手の心の声が聞こえてしまう侑里と韓国人男性・テオとのラブストーリー。すれ違いを起こしてしまった二人が遂に…。今回は、第一章完結となった第6話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:菜本かな】
メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動を行っていた。エンタメとファッションが大好き。
花岡のアシストで結ばれた侑里とテオ
なんとなく分かってはいたけれど、いざとなるとやっぱり寂しい。『Eye Love You』(TBS系)第6話では、大学時代から続いた花岡(中川大志)の恋に終止符が打たれた。
第3話で注目を集めた花岡による世界一優しい後出しジャンケン。テレパスの能力を持つ侑里(二階堂ふみ)は、相手の心を読み取ってしまわないように、ジャンケンをするときにいつも目をつぶる。そんな侑里の癖に気づいている花岡は、いつも後出しをして負けてあげてきた。
大学時代、ジャンケンに勝って人気のエビパンをゲットした侑里は、花岡がわざと負けてくれたことも知らず、「花岡くんってさ、ほんとジャンケン弱いよね」と無邪気に笑う。その姿を見た花岡は、すごく愛おしそうに優里を見つめ、「本宮が強いんだよ」とつぶやいていた。まるで、「惚れた弱みだよ」と言わんばかりの表情で。
筆者はこの場面を見たとき、「花岡って、こんなに優しい顔で笑うんだなぁ」と思った。大学生の花岡は、今とは違ってどこかフワフワしている。社会人経験を重ねたからキャラ変した……というのも、もちろん考えられるが、花岡は侑里の前でわざとツンツンするようになったという可能性はないだろうか。
侑里が、「もう、誰ともする気ないから。恋愛とか」と言っているのを聞いてしまったあの日から、彼女のことを恋愛対象として見ないように、見ていることがバレて困らせたりしないように。花岡は、自分の心に鍵をかけたんだと思う。